ついに、TradingViewが東京証券取引所の日本株に正式対応しました!これで、日本株の詳細な価格帯別出来高、マルチタイムフレームピボットなどをリアルタイムチャート上で使いたい放題です。
この記事では、TradingViewで日本株のデータを有効にする方法や、なぜ日本株をTradingViewのチャートで分析すると有利なのかを徹底的に解説します。
なぜ日本株のチャート分析にTradingViewが必要なのか
実は、TradingViewという高機能チャートソフトは、日本株の分析にこそ最大の威力を発揮します。FX以上に役立つ場面が多いでしょう。
高精度な水平線を一瞬で引ける
私がTradingViewを使ってFXや株のチャートを分析したい一番の理由は、水平線を引く時間を圧倒的に短縮できるからです。
特に株の場合、トレード対象となる銘柄数が数百、数千銘柄と多いのですよね。
ですから、それら全ての銘柄に対して、ライン引きなどの下準備をしておくことは、実際不可能です。
ですから、場が始まった後、ランキング情報などを見て特定の銘柄をトレードしようと決めた段階で、ピボットを計算したりして、慌てて水平線を引くことになります。
もしくは、エントリーを急ぐ場面なら、水平線を引かずに、とりあえずエントリーすることも多々あります。
しかしTradingViewを使うと、パッと開いたチャートに、マルチタイムフレームピボットを適用するだけで、高精度な水平線を一瞬で自動的に引くことができます。
これ、あまりピンと来ないかもしれませんが、一瞬を争う株のスキャルやデイトレードでは、大きなアドバンテージになり得ます。
さらに、TradingViewでは詳細な価格帯別出来高も表示できるので、その2つのツールを組み合わせるとかなり強力です。
どこで押し目買いをするのか、どこで逆張りエントリーを狙うべきなのか、といったポイントを一瞬で見極めることができますから。
マルチタイムフレームピボット
マルチタイムフレームピボットについて、少し解説しておきましょう。
4時間足のピボット、日足のピボット、週足のピボット、月足のピボットなどを、1分足や5分足などの日中足に水平線として引きます。
そして、複数の時間軸のピボットラインが重複するエリアが多くのトレーダーに意識されやすい、とする考え方です。
TradingViewを使わない場合、エクセル関数などで作るピボット計算シートや、ピボット計算機などを使い、複数時間軸のピボット値を計算し、それを手動でチャートに引いていく、という面倒くさい作業が必要でした。
このような計算機で計算し、手動でチャートに水平線を引いて、意識されそうなラインの重複を探していました。
しかし、TradingViewを使うと一瞬です。
チャートに最強のラインが引けるTradingViewのピボットインジ
詳細な価格帯別出来高
上記で解説したマルチタイムフレームピボットと、詳細な価格帯別出来高を使ってラインを引けば、ライン引きは完璧です。
どこで逆張りを狙うべきか、どこで押し目買いすべきなのかを、簡単に見極めることができます。
FXの場合、価格帯別出来高や出来高ヒストグラムは、FXCMを通った取引だけを集計したものでした。FX市場全体の出来高というわけではなかったのです。
しかし、日本株の出来高や価格帯別出来高は、100%リアルなものとなります。
日本株の取引は、全て東京証券取引所を通して行われるので、その出来高情報は100%正確であり、全ての出来高を網羅したものなのです。
そのような正確なデータをベースとした価格帯別出来高をチャート上に表示できるのは嬉しいことです。
TradingViewで価格帯別出来高を表示する方法~エントリーポイントの解説付き
ここでは書ききれませんが、他にもたくさんメリットがあります。
- マルチタイムフレームピボットのラインをボタン一つでチャートに引ける
- 詳細な価格帯別出来高をチャート上に表示できる
- 1分足から年足までどんな時間軸のチャートも表示できる
- PineScriptを覚えたら、トレードシステムのバックテストも可能
要するに、TradingViewがあれば、マルチタイムフレームピボットや価格帯別出来高をはじめとした素晴らしいインジケーターが使い放題で、さらに自分でインジケーターを作ったり、バックテストまでができるということですね。
日本株リアルタイムデータの購読料
ズバリ、リアルタイムデータの購読料はたったの2ドル!
日本円にして、たったの200円ちょっとです。
日本株のリアルタイムデータですが、e-signalなどのデータ販売業者で個人的に購読すると、月額1万円ぐらいかかります。
ですから、200円ちょいという価格は、あまりに安すぎます!
うれし涙が出そうです。
「証券会社のツールを使ったら無料でしょ!」という声が聞こえてきそうですね。もちろんその通りです。
ただし、証券会社のチャートで満足できるのですか?
ということです。
それに、TradingViewを使うことで、水平線引きなどにおいて圧倒的な時間短縮になります。
時間はお金ですからね。
ランキング情報に載ってきた銘柄のチャートを、高精度な水平線が引かれた状態でパッと開くことができるので、おそらくトレードチャンスを逃すことが、圧倒的に少なくなると思います。
明日からの株デイトレードが楽しみです。
★補足説明
TradingViewで株の日中足(5分足など)を開くには、本体の使用料金も必要です。TradingView本体の購読料と合わせても、月額2000円程度なので、かなり安いです。
TradingViewで日本株リアルタイムデータを有効にする方法
TradingViewに日本株のリアルタイムデータを使えるようにする方法を解説します。
1.TradingViewにログインします
2.画面右上の▼をクリックし、メニューのドロップダウンリストから、「課金」を選択
3.「リアルタイム市場の追加」をクリック
4.購読期間を選択
5.「TSE-東京証券取引所」を選択
7.あとはPayPalかクレジットカードで支払いを完了させればOKです
TradingViewの担当者さん、ありがとう!
実は、TradingViewの日本株データ導入、言い出しっぺはたぶん私です。
「是非、東証の日本株に対応してほしいです!」
「日本の株トレーダーは熱いですよ!」
2016年の2月ごろからだったでしょうか、TradingViewのロシア人担当者さんに、しつこいぐらいにお願いしてきました。
TradingViewさん、日本株データを導入してくれて、ありがとうございます!
是非、株トレーダーのかたは、この素晴らしいチャートソフトを体験してみてください。
日本株データが末永く採用され続けるように、少しでも多くの日本株トレーダーの間で普及してほしいと思っています。
TradingView の使い方マスター講座~無料の動画解説
世界中の株のリアルタイムデータを格安で購読できる
日本株以外の、世界中の株のリアルタイムデータも安いですね。
- 米国株
- ロシア株
- 英国株
- インド株
- スペイン株
- ブラジル株
日足なら無料でも見れるので、長期投資なら無料で十分ですが、将来的に米国株のデイトレードに挑戦する時が来たら、ぜひ購読してみたいと思います。