このページでは、ヘッジファンドのトレーダー達の間で昔からよく使われているというMTFピボット(複数時間軸ピボット)のMT4版インジケーターをご紹介します。このインジケーターを使うと自動的に高精度なレジサポラインを引くことができます。
ピボットのインジケーターは機関投資家の間で今でもよく使われているようです。(ヘッジファンド出身者から聞きました)
ピボットって何?というかたはこちらの記事をどうぞ。
これまでは、MT4でMTFピボットのラインを引くには、ピボット計算機で計算して手動でチャートにラインを引くか、自動でラインを引きたいなら有料のTradingViewというチャートソフトを使うしかありませんでした。
今回作成したMTFピボットにより、MT4で自動的にMTFピボットのラインを引くことができるようになりました。
MTFピボットMT4版の概要
MT4のチャート分析画面に、「月足」「週足」「日足」の3つの時間軸(タイムフレーム)から計算したピボット、およびサポート、レジスタンスラインを引くことができます。
このインジケーターは、その性質上、「日足」と「分足」のみで動作します。
ピボットの詳細は以下のページをご覧ください。
MTFピボットMT4版のインストール方法
1.インジケーターのファイルをダウンロードします。
2.MT4を開き、「ファイル」- 「データフォルダを開く」と遷移し、MT4のデータフォルダを開きます。
3.データフォルダの「MQL4」の直下にある「Indicators」フォルダに、MTFピボットインジケーターのファイルを設置します。
4.MT4を再起動します
MTFピボットMT4版の適用方法
インストールが終わってMT4を再起動すると、ナビゲーターウィンドウにMTF_Pivotが表示されています。
そちらを任意のチャートにドラッグ&ドロップしてください。
MTFピボットMT4版の設定
●myMonths ・・・過去何か月分のピボットを表示するかを指定する項目です(0の場合は最新のもののみを表示)
※過去のピボットを表示する場合、指定した期間以上のローソク足がチャートに読み込まれている必要があります。
●Monthly_Line_Color ・・・月足ピボットラインの色を設定する項目です
●Weekly_Line_Color ・・・週足ピボットラインの色を設定する項目です
●Daily_Line_Color ・・・日足ピボットラインの色を設定する項目です
●LineStylePP ・・・ピボットラインの線種を設定する項目です
●LineStyleRS1 ・・S1とR1ラインの線種を設定する項目です
●LineStyleRS2 ・・・S2とR2ラインの線種を設定する項目です
●LineStyleRS3 ・・・S3とR3ラインの線種を設定する項目です
MTFピボットMT4版の見方
以下の考え方を覚えてください。
ピボットは一つ前の足から計算されます。
つまり、
日足ピボットは前日の日足を使って計算されます。
週足ピボットは先週の週足を使って計算されます。
月足ピボットは先月の月足を使って計算されます。
ですので、今日のチャートには、前日のデータを使って計算した日足ピボットラインが今朝を起点として描画
先週の週足のデータを使って計算した週足ピボットラインが今週の頭を起点として描画
そして、先月の月足のデータを使って計算した月足ピボットラインが今月の頭を起点として描画されています。
時間軸によってラインの色を変更できますので、時間軸は色と起点の位置で見分けてください。
それぞれの時間軸のピボットには、ピボット、サポートライン(S1、S2、S3)、レジスタンスライン(R1、R2、R3)があり、それぞれ線の種類を設定できます。
以上を踏まえて、MTFピボットを適用したチャートをいくつかしばらく見ていただくと、MTFピボットの見方をご理解いただけると思います。
水色のラインは月足ピボットで、月の変わり目を起点としてラインが引かれます。先月の月足のデータを使って計算されたラインが、今月の範囲に引かれています。
この画像をキャプチャしたのは月曜なので、週の変わり目でもあり、日の変わり目でもあるので、緑ライン(週足ピボット)と白ライン(日足ピボット)が今日の朝を起点として引かれています。
MTFピボットを使った手法の考え方
MTFピボットにはいろいろな使い方があります。
・エントリーポイントとして使う
・利食い目標として使う
・ロスカットポイントとして使う
基本的には各ラインがレジサポとして機能しやすいので、週足や月足のピボットと重複するエリアでプライスアクションを読んで逆張りするのは有効です。
また、ラウンドナンバースキャルと同じように、きっちりとリスク管理を付けた注文でトレードすることも重要です。要はIFOCOで発注するということです。僕はスクリプトやセミオートマEAを使うことで自動化し、こういった逆張りトレードをできるだけ効率的にやっています。あまりに発注作業が面倒だと雑になってしまったり、逆にそのポジションに感情移入しすぎてしまいますからね。半自動化することで感情を一切入れずにトレードしやすくなります。
MTFピボットはこちらで入手できます。
ちょっと難易度は高いですが、無料で学べるプライスアクション講座もお勧めです。