多くのトレーダーが罠にかかったトラップラインの引き方、ピンバーについてご質問を頂きました。こちらの記事で解説したします。
読者様からのご質問
楽しく読ませていただいてますが、質問があります。
ブログの2014年、1月31日の分ですが、パナソニックのトレードのことを書かれていますね。
プロはこう使う!同一気配約定情報を使って板読み/歩み値を簡素化する方法
そのレジスタンスラインの引き方ですが、以前の項でレジスタンスラインは前日のスイングハイ、ローを
目安に引く、となってませんでしたか。あのパナソニックのチャートからあのレジスタンスラインを
引くことは、とても私には及びもつきません。出来高も特徴がありませんでしたし。少ない自信すら木端微塵です。
どうしたらああいう的確なラインを引けるのでしょうか。何日分の何を目安にするのでしょうか。
沢山トラップにかかってるところ、それが、わかりません。
もうひとつ、ピンバーは陽線でも陰線でも気にしない、と書かれてありましたが、買いの合成ピンバーは
陽線でないといけない、とそののち書かれてました。陽線、陰線とピンバーは売り買いでの決まりはあるのでしょうか。
また、ピンバーの説明のページで長いチャートがあり、ピンバーとして成立してるものに丸印がいくつか指示されてあり、
ペケ印が一つだけありました。ペケ印のピンバーは、なぜダメなんでしょうか。陰線だからでしょうか。今一理由が分かりません。
サンチャゴからの回答
何時もブログをお読みいただきありがとうございます。
ご質問にお答えいたします。
>(ラインを引く際に)沢山トラップにかかってるところ、それが、わかりません。
1月31日の記事の画像です。(青丸は後から追加)
青の丸印を見てください。
3度1240あたりで支えられています。
ここで買い支えたトレーダーがいたということです。
その後、1月24日(金)に1240を割り込んでしまいます。
多くの買い手はこの日、「なんとか戻ってくれ!」と思ったことでしょう。
ロスカットした人もいれば、戻ることを期待して保持した人もたくさんいたはずです。
週明けの27日(月)ギャップダウンで始まります。
買いポジションを保持したいた人は大変つらい状況に追い込まれます。
これが、このチャートに見られる、「多くの人がトラップにかかった状態」です。
出来高は多くはなかったかもしれませんが、3度買い支えられたポイントを下抜けしたあと
週末を挟んでギャップダウンしているのですから、トラップにかかった買い手が多くいたことが想像できます。
>ピンバーは陽線でも陰線でも気にしない、と書かれてありましたが、買いの合成ピンバーは
陽線でないといけない、とそののち書かれてました
これはあまり気にしないでください。
ピンバー判定の細かいルールは私が勝手に決めたものであり、それほど重要ではありません。
重要なのはその意味合いです。
下ヒゲになったということの意味が重要であって、細かいルールはどうでもよいです。
意識されている価格を下抜けたあと、一瞬で価格を回復したことの意味を読み取り、それが買いチャンスだと思うのであれば、それは買いシグナルです。
1本のローソク足で下ヒゲとなったことと
2本のローソク足で下ヒゲ相当の値動きになった(合成ピンバー)とでは、そのスピードに差があります。
下値を拒絶するスピードの差です。
ですから、ピンバーよりも合成ピンバーの条件を厳しくした、それだけのことです。
>ペケ印のピンバーは、なぜダメなんでしょうか
画像の意味が説明不足でした。
○は利益になった
×はロスカットになった
という意味でした。
解説は以上となります。