「プライスアクションとは何なの?」「プライスアクションを使うとなぜFXや株のトレードで勝てるの?」という疑問にお答えします。この記事を読めば、これからプライスアクションを学びたい人がまずは最低限知っておきたい基礎知識を身につけることができます。とりあえずサクッと無料インジでプライスアクションの売買シグナルを見てみたい人にもおすすめです。
ローソク足を使ったプライスアクショントレードとは
まずは、プライスアクショントレード手法とはなんなのか?ということから解説しましょう。
プライスアクションとは…
ローソク足チャートを使って相場参加者の相場心理を読み取り、優位性のある売買シグナルを特定するトレード手法です。
プライスアクショントレードは、どんなトレード対象でも、どんな時間軸でも機能します。
プライスアクショントレードを学べば、以下のようなことが分かるようになってきます。
- ローソク足チャートとして表れるトレーダーの心理は?
- 他のトレーダー達はなにをやっているのか?
- 大口トレーダーがやろうとしていることが上手くいっているのか?
プライスアクションは超能力のような能力ではありません。
プライスアクションは客観的な分析ですので、努力して勉強すれば誰にでも身に付けることのできるスキルです。
私が1時間足で見ている値動きは、他の相場参加者も、同じように見ています。
例えば、1時間足に出現したPinバー(ヒゲのローソク足)は、私だけでなく他の全ての相場参加者にも見えています。
だれにでも見えるサインを使って売買するわけですから、頑張ってそのスキルさえ身に付ければ、誰にでもできることなのです。
プライスアクショントレードで勝てる理由
なぜ、プライスアクショントレード手法で勝てるのでしょうか?なぜ儲かるのでしょうか?
これはとても良い質問です。
ローソク足のプライスアクションの手法が上手く機能する理由は、人間が習慣の生き物だからです。
人間は同じような環境におかれた時、何度も何度も同じような反応をし、同じような行動を起こします。
太陽が昇ったらほとんどの人は起きる。
夜遅くにパジャマに着替えて歯を磨いている人はもうすぐ寝る。
上司にこっぴどく怒られたら落ち込む。
恋人に優しくされたら笑顔になる。
ショッピングセンターで火災警報が鳴ったらみんな出口に殺到する。
人間にはいろんな習性があり、相場における人間の行動も同じように人間の習慣が大きく影響します。
あなたがもしチャートを注意深く観察したことがあるなら気づいているはずです。
同じようなチャートパターン、同じようなローソク足のパターンが何度も何度も繰り返されます。
人間はFXや株などでトレードをしているとき、同じような環境(相場環境)におかれたとき、何度も何度も同じように反応し、同じような行動を起こします。
ですから、FXで勝ちたいのなら、人間のクセ、相場におけるトレーダーのクセを見つけることができ、それをトレード戦略に落とし込むことができればよいのです。
それができれば、他のトレーダーがいつも通りの反応でいつも通りの行動をし、いつも負けてしまう間に、あなたは他のトレーダーよりも少しだけ有利に立ち回ることができ、長期的に安定して勝つことができます。
相場のパターンは何度も何度も繰り返されます。相場がそこにあり、人間が習慣の生き物である限り、ローソク足プライスアクショントレード手法の優位性は続きます。
プライスアクションとトレーダーの感情
人間の習慣、トレーダーの習慣を利用して勝つのがプライスアクション手法だと申し上げました。
相場における人間の習慣は、ほとんどの人間共通の感情に左右されます。
どんな感情に左右されるのでしょうか?
共通の感情とは
- 強欲
- 恐怖
- 乗り遅れることへの恐怖
- 他のトレーダーと自分を比べる習性
です。
これらの感情がトレーダーのミスを誘います。そのミスを見逃さず、突いていくのが私たち「勝ち組トレーダー」です。
勝ち組トレーダーとは、他人のミスを突いて稼ぐ容赦のないイヤラシイ存在です。
それが勝負の世界、納得してとことん容赦のないトレーダーになってください。
プライスアクショントレードと並行して学ぶべきスキル
プライスアクショントレード手法を覚えただけで、すぐに勝てるようにはなりません。他にも学ぶべきスキルがあります。
プライスアクションとトレードメンタル
まずはトレードメンタルです。
メンタル(精神面)がしっかりしていないと、遅かれ早かれ、確実に相場から退場させられるでしょう。
たとえプライスアクショントレードをマスターしてコツコツと利益を積み重ねたとしても、メンタルが崩壊してたった一回無謀なトレードをしただけで、口座を吹き飛ばしてしまうことがあり得ます。(ほんとに普通にあることです!)
ですから、以下のトレードメンタル講座も並行して学習してください。
即戦力なFXトレードメンタル講座 相場心理をマスターしよう! はじめに
プライスアクションと攻めのトレード日誌
プライスアクショントレード手法でトレードを始めたら、必ずトレードの記録を付け始めましょう。
トレード日誌を使って自らのトレードを記録・分析することがとても重要です。
どの売買シグナルで勝てているのか?どんなトレードで負けているのか?を明らかにすることで、トレーダーとして確実に成長し続けることができます。
プライスアクショントレードの応用編 ローソク足のパターンだけじゃ勝てるわけない!
ここまで読んでくださったFX初心者のあなたは、ローソク足のパターンを暗記し、それを見つけることが出来さえすれば勝ち組トレーダーになれると思ったかもしれません。
残念ながら、それは間違いです。
その程度のスキルでは、まだFXで安定して勝つことはできません。
なぜか?
大切なのはローソク足のパターンそのものではないからです。
ローソク足のパターンはちょっとしたシグナル(合図)にすぎません。FXはダマシ合いの世界ですから、当然ダマシのシグナルがたくさんあるのです。
ローソク足のパターン自体も大切ですが、その背景にある要素との組み合わせも大切です。
背景にある要素とはなにかというと
- 相場環境(ブレークアウト、トレンドチャネル、レンジ)
- チャートから読み取れるストーリー
- サポートライン、レジスタンスラインの位置
安定して勝てるトレーダーは、背景にある相場環境を把握できた状態で、狙っている方向にローソク足のシグナルが出た時だけエントリーします。
そう単純ではなさそうだと思いませんか?
そう、FXで勝つのは難しいのです。
FXで安定して勝つには、相場環境の見極めと、プライスアクションの両方をマスターする必要があります。
さらにトレードメンタルの強化や、トレード日誌を付けて自分を分析するスキルなども重要です。
FXで安定して稼ぎたいなら、全部やるしかありません。
できるかどうかじゃない。なりたいからなるんだ。
海賊王になるって俺が決めたんだからそのために戦って死ぬんなら別にいい!
ワンピース ルフィーの名言
ルフィーの名言ぐらいの気持ちでFXに真剣に取り組めるなら、あなたの未来は明るいと思います。
ローソク足のプライスアクション上級者を目指す人へ
先ほど紹介した、プライスアクショントレードの基礎編では、ローソク足のパターンに重きを置いて解説していきます。
それが初心者にとって分かりやすく、とっつきやすいトレード手法だからです。
しかしこれはあくまで、初心者向けの手法だということを忘れないでください。
ではプライスアクションで何年も勝ち続ける上級者になるとどんなトレードをし始めるかを、初心者のあなたにも言っておきましょう。
そうしないと、あなたがプライスアクションに対して勘違いをしてしまうかもしれないからです。
よくある勘違いは
上級者や達人は、勝率の高い秘伝のチャートパターン、ローソク足パターンを知っているのではないか?
初級編で紹介するローソク足のパターンをはるかに凌駕する魔法のプライスアクションシグナルがあるのではないか?
と思ってしまうことです。
それは違います。
残念ながら、そのような魔法のチャートパターン、ローソク足のパターンは存在しません。
それとは真逆で、上級者になればなるほど、エントリーシグナルとしてのローソク足の売買シグナルの重要度は下がってきます。
なぜでしょうか?
ある一定のレベルを超えた上級者は初心者や中級者と比べて下記のような強みを持つからです。
- ほとんどのトレードにおいて負ける確率が50%近くあると心の底から知っている
- 逆に、利食いと損切の方法次第ではどんなトレードも50%ぐらい勝てる可能性があることも知っている
- リスクをコントロールし、他のトレーダーがビビッてエントリーできないポイントでもエントリーできる
- 相場環境を読み取るスキルがずば抜けて高い
このように、上級者になればなるほど、ローソク足のパターンといった分かりやすい要素の重要度が下がり、背景にある相場環境を読むスキルや、リスク管理、確率論といった、FX初心者にとっては掴みどころのない要素が重要になっていくのです。
とはいえ、できることか一歩一歩進みましょう。まずはローソク足のパターンを重視する、初心者向けのプライスアクション手法から取り組むことをお勧めします。
とりあえずプライスアクションの売買シグナルを無料インジを使って検出してみたい人へ
TradingViewという無料チャートで使えるチャートソフトがあり、そこでは、無数の素晴らしいインジケーターを無料で使えます。
その中には、ここで紹介したようなプライスアクションの売買シグナルを自動的に検出してくれるインジケーターがあります。
CM_Price-Action-Bars-Price Patterns That Work!
という長い名前のインジケーターです。
このインジケーターを使うと、ピンバー、含み線、はらみ足、大引け坊主のローソク足をリアルタイムで検出することができます。
以下ではその設定方法を解説します。
まずは、TradingViewのチャートを開き、インジケーターボタンをクリックします。(チャートの上部にあります)
インジケーターウィンドウの検索窓に、「price action」と入力すると、見つかりますので、クリックしてこの優れたプライスアクションのインジケーターを有効にしましょう。
プライスアクション無料インジケーターの設定は以下の画像を参考にしてください
それぞれのプライスアクションのローソク足の色は、設定画面の「スタイル」タブから自由に設定できます。
以上で、プライスアクショントレードについての解説(1回目)を終わります。