最近、統計について勉強しています。
といっても、統計学を学問的に勉強しているのではなく
相場の研究に必要なスキルをパラシュート作戦的にかいつまんで勉強している程度です。
株のスキャルピングだけをやっていた時には、経験からくる相場観を頼りにトレードしていました。
株のスキャルピングの時も統計を取っていましたが、それは自分自身のトレード結果の統計だけでした。
しかし今はFXも本格的にやっていて、FXはチャートだけを使ったトレードです。
ですから、それぞれの市場で統計的な優位性を探す必要があると感じています。
これは、システムトレードのトレードルールを開発するというのとはまた違います。
システムトレードの場合は、移動平均線やRSIなどのテクニカルの設定をいじくりまわして、長期的にプラスになるトレードルールを探すといったようなことをやるのだと思います。
しかし、私はそういったことにはあまり興味がありません。
特に、テクニカルの設定を過度に最適化するタイプのシステム開発は
いまいちやる気が起きません。
それよりも、例えば
・アジア時間のレンジを上にブレークする確率は?
・アジア時間のレンジを下にブレークする確率は?
・アジア時間のレンジを下にも上にも両方ブレークする確率は?
・波動の値幅の分布はどんな感じ?
○○の減少が起きる確率は何パーセント?
という統計を取ってみたいのです。
こういったネタはいくらでも思いつくのですが
思いつく限りの統計を取りまくって
各市場、各通貨ペアの特徴を、統計的にあぶりだしたいと思うのです。
そのなかで、面白い特徴に気がつくかもしれません。
偏った特徴を見つけたら、そこに優位性を見出すことができます。
こういった統計の結果だけを頼りにエントリー出来るわけではありませんが
チャートリーディングの手法と組み合わせることで
より自信をもってエントリーが出来るようになり
結果、利益を増やせるのではないかと期待しています。
もうすでにエクセルを使っていくらかの統計を取り始めているのですが
こらから本格的にやっていきたいと思います。
統計の結果は、また皆様にも公開できたらと思います。
さて、統計が大切と言うと、統計ばかり取って
統計の専門家になってしまう方もいるかもしれません。
しかし、統計が役立つのは、成功できるトレーダーに最低限必要な3つの要素のうち
1つだけです。
トレーダーが成功するための3つの要素とは、
・規律
・何が起きるか分からないと心の底から理解していること
・確率論で考えること
もっとあると思いますが、ぱっと思いつくのはこの3つです。
これが身についていたら、相場で大負けはしませんし
いずれ勝てるようになるのではないかと思います。
●規律
規律を守れない人は、どんなに高いトレードスキルを持っていても
一回のミスで講座を吹き飛ばしてしまうリスクが高いので
長期的に成功するのは難しいです。
●何が起きるか分からない
統計的に90%の確率でこれから上がるポイントがあるとします。
そこで全財産を賭けても良いでしょうか。
もしくは、口座残高の30%をリスクにさらしても良いでしょうか?
もちろんそれはNGです。
どんなに高確率な賭けだとしても、リスクマネジメントを徹底しなければ
話になりません。
常に何が起きるかは全く分からない
ということを理解している人は
馬鹿な真似をすることは無いでしょう。
●確率論で考える
確率論で考えることは、トレードの成功においては絶対必要です。
ここで今回のメールの主題である、「統計を取る」ことが役立つと思います。
統計を取ることの意味は、
あることが起きる可能性が、
もう一方のことが起きるよりも圧倒的に高い
といったような事象を探すことです。
そこに、優位性(エッジ)が隠れています。
長期的にエッジがあると分かっているなら
確率論で考えて、そこに賭けてみることが容易になります。
優位性があるかどうか分からないなら
エントリーを躊躇してしまうでしょうし
そもそも、そんな賭けはする意味がありません。
・統計的に優位性を確認している
・先人の知恵として優位性があると言われている
・自分の経験上、優位性があると感じている
これらのことが無いなら、賭けてみる意味もないし
躊躇なく賭けることはできないでしょう。
●統計をとるには
統計を取るには、Excelの基本的な使い方+ほんのちょっとのプラスα―
のスキルで十分できます。
夏休みや年末年始などは、トレードを長期間お休みして
統計を取ってみてはいかがでしょうか?
私は2015年の夏(8月)は1か月まるまるお休みして
統計をとったり、新たな勉強をしたりにあてようと思っています。