2015年1月にスイスフランショックが起こり、EUR/CHFの大暴落が起きました。この暴落にまきこまれて一発退場になり辛い思いをされたFXトレーダーがたくさんいたと思います。このような事態に巻き込まれないためにはどうしたらよいのでしょうか?というご質問を頂きました。
読者の方からのご質問
大変貴重な勉強をさせて頂く機会を与えて頂きありがとうございます。
今まで株をメインに取引してましたが、サラリーマンなのでどうしてもデイトレは不利になると考え、FXの世界で頑張っていきたいと勉強しております。
先日、サンチャゴさんお勧めの「はてブ」を使用していたところ、スイスフランの暴落の記事などが引っかかって読んでいると一瞬で「○百万負けた」・「○千万負けた」などのコメントがみられ改めて相場の恐怖を実感したのですが、数年・数十年に一度起こるであろう、このような暴落に巻き込まれないためには、どのような対処をした方がいいのか、もしよろしければサンチャゴさんの見解をお伺いさせて頂ければと思うのですが・・・
よろしくお願いいたします。
このような場合はストップ注文も引っかからないみたいで、FXの世界で生き残っていくためには気を付けなければいけないと強く感じました。
サンチャゴからの回答
>数年・数十年に一度起こるであろう、このような暴落に巻き込まれないためには、どのような対処をした方がいいのか
1月のスイスフランショックのような事態が他の主要金融商品にも普通に起こり得ることなのであれば、トレードはあまりに危険で手が出せません。
しかし今回のスイスフランショックは事情が特別だったと思います。
スイス中銀の無茶な政策によって注文の真空地帯ができてしまい
一気に落ちてしまったからです。
1.20でスイス中銀が支えるという政策だったので
その下には指値注文がほとんど無かったのだと思います。
その状態でスイス中銀が1.2で支えるのを急に辞めると発表したので
一気に注文真空状態の中を落ちて行ったのだと思います。
ここまでの事態は他の金融商品では起こりえないのではないか
と思います。
しかし、もしこのような事態に巻き込まれたらかなりの資金を失います。
一発退場も十分に考えられます。
トレード資金が100万円の人だと、
10万通貨が限界だと思います。
今回のスイスフランショックでは1400pipsほど滑ってロスカットになった人が多かったと聞いています。
10万通貨で1400pipsのロスカットになると
180万円程度の損失になります。 (計算は大体です)
怖いですね。
ただ、100万円の口座の他に
バックアップ資金が100万円あり
さらに取引枚数が保守的で5万通貨ならどうでしょうか。
損失は90万円ときついですが、
口座には10万残っていて
さらに100万円のバックアップ資金があるので
キツイですが、なんとか復活できると思います。
なるべく保守的な枚数でトレードして
さらに口座を吹き飛ばしてしまったときのために
バックアップ資金は必要だと実感しますね。
スキャルピングなどハイレバレッジで攻めていて
逃げ遅れた人は多額の追証が来て確実に一発退場だったと思います。
スイングトレードの場合はそれほどレバレッジを
上げられないので一発退場になるほどでもなかったと思います。
レバレッジを上げずにコツコツトレードする事が大切ですね。
こういった事態に巻き込まれてしまった時には
「運が悪かった」と諦めるしかないと思います。
実力さえあれば、また這い上がることができるので
そう考えて臆病になりすぎないようにトレードするしかないですね。
相場で生きていくからには
一生のうちに何度かは大きな損失を乗り越えなければならない時が来る
そう覚悟しておいた方がよいと思います。