レジスタンスライン/サポートラインを引く目的や本質を理解していますか?この記事では「レジスタンスライン/サポートラインは上位足で引くべきなのか?」という疑問にお答えします。その答えは、FXトレーダーがラインを引くことの目的やその『本質』を考えれば分かります。詳しく解説しましょう。
ご質問内容
お忙しい中、
度々、申し訳ございません。
サポレジについてどうしても
解決したい質問がございます。
今まで私の認識としては、
短期のサポレジより、長期のサポレジのほうが
強く機能するので、まず長期足の水平線を
引くことを意識しておりましたが、
とある、ブログにて『よくある勘違い』として、
各足の水平線は、
その時間足でしか機能しないので、
他の時間足で表示させてはいけない。
とありました。
専業トレーダーのブログなので、
無視できなく頭に残っております。
私の考えは、下位時間足は上位時間足
の流れにそって動いているので、
上位時間足の水平線は引いておくままが
よいと思うのですが、
どうなのでしょうか。
ご教授願えましたら幸いでございます。
サンチャゴからの回答
長期足のレジスタンスライン/サポートラインを下位足チャートにも表示するべきかどうか?
についてお答えします。
私は上位足チャートのレジスタンスライン/サポートラインを下位足チャートにも引いています。
私にとってマルチタイムフレーム分析における上位足チャートの目的はレジスタンスライン/サポートラインを引くことです。ですから上位足のラインを下位足に表示させないのであれば、マルチタイムフレーム分析をする意味がないと思います。
ただ、「上位足のレジサポラインを下位足に表示しない」ことが間違いなのか?
と言われたら、そうでもありません。
ようするに、それはマルチタイムフレーム分析をしないということであり、それならそれでOKだと思います。実際にトレードする時間軸チャートだけに集中してトレードをするのも有効な方法だと思うからです。
レジスタンスライン/サポートラインを引く目的は、多くのトレーダーが意識している価格や価格帯を自分なりに定義することです。
その目的さえ外さなければ、どんな方法でラインを引いても良いと思います。
「ブログの専業トレーダー」の方がおっしゃっていることの真意もそこにあるのではないかと推測します。
私の場合、逆に下の時間軸でラインを引く事すらあります。
というのは、1分足やティックチャート、さらには歩み値をさかのぼって調べることで、相場における「殺人現場」をピンポイントで見つけることができる場合があるからです。(ティックチャートの出来高と歩み値は株/先物の場合だけです)
「殺人現場」とはものすごくシンプルにいうと、とんでもない出来高(ティックボリューム)ができたローソク足です。
そのあたりのことは『本質のチャートトレード』で解説しています。
逆に、「物凄く高精度なサポートライン/レジスタンスラインを自動的に引いてくれる魔法のテクニカルを開発しました!1万円です!」といった類のものは全く意味がないと思います。そのテクニカルを使っている人しか見ていないラインなど何の意味のないからです。
そういう罠にはまらない限りは、どんな方法でラインを引いてもよいと思います。
すこし話が飛んでしまったかもしれませんね。
要するに、「多くのトレーダーが意識している価格帯を見つける」という目的を果たせるなら、時間軸がどうのこうのということは関係ないということです。
「何が正しくて何が間違っている」というよりは、『本質』を外さず、自分の考え方に芯をしっかり持ち、信じる方法でトレードすれば結果が出ると思います。
お役にたてたなら幸いです。