無料メール講座の読者様から、『本質のチャートトレード』に関するご質問を頂きましたので、こちらの記事で回答いたします。
『本質のチャートトレード』は、
・誰でもすぐに勝てるようになる「再現性」のある手法を探している方
・単純明快でシステム的な売買ルールを求めている方
にはオススメできない。
と申し上げておりましたが、それらの真意はなんなのか?というご質問です。
読者様からのご質問
初めまして。私はFXのデモトレード歴がそろそろ約4年になる者です。
デモですら資金がじりじりと減る一方で勝てる見込みが得られないので、
まだリアルトレードの経験はゼロです。
大変参考になるブログを公開して下さっていることに、先ず感謝申し上げます。
ブログとメール講座で勉強させていただいております。
早速ですが、『本質のチャートトレード』について質問です。
このページでは、こんな方には勧められないとして、次の4つが挙げられています。
1.トレード本を読んだ次の日から勝てないと気が済まない方
2.誰でもすぐに勝てるようになる「再現性」のある手法を探している方
3.単純明快でシステム的な売買ルールを求めている方
4.努力する気が無い方
これらは、FXに挑む上での基本的な心構えのようなものを挙げたものと思われます。
1つ目と4つ目はFXに限らず、言わずもがなのことと思いますので、それほど疑問はないのですが、
2つ目と3つ目については、これらはどういった趣旨によるものなのでしょうか?
2つ目について
FX相場に100%のような確実性は期待できないものと認識しています。
連戦連勝も連戦連敗も、短期間ではどちらも起こり得ることでも、
長期間にわたって数をこなしていくほど、リスクリワード比やスキルに応じた
一定の勝率(35~65%程度の範囲?)にどんどん収束していくものと理解しているのですが、
こうした確率的な「再現性」は期待しても良いものでしょうか?
3つ目について
サポートやレジスタンスのラインを突き抜けたピンバーをサインにする等、
売買ルールを比較的単純なものにすることは、悪くないどころか良さそうな印象があるのですが、
単純な売買ルールの問題点はどういうところにあるのでしょうか?
『本質のチャートトレード』に大変興味があります。
的外れな質問かもしれず恐縮ですが、ご返答いただければ幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。
サンチャゴからの回答
何時もブログやメール講座をお読みいただき
ありがとうございます。
『本質のチャートトレード』の紹介ページにおいて、私の解説に不明瞭な部分があり、混乱させてしまったかもしれません。大変申し訳ございません。
本質のチャートトレードに関して
2.誰でもすぐに勝てるようになる「再現性」のある手法を探している方
3.単純明快でシステム的な売買ルールを求めている方
にはオススメしません、と申し上げましたが、
これらの真意について述べさせていただきます。
2.誰でもすぐに勝てるようになる「再現性」のある手法を探している方 にはオススメできない理由
多くの人は、「再現性」ということを気にし過ぎていると思います。
ある手法で勝てている人がいるとして、その売買ルールを知れば
自分も全く同じだけ勝てると思っているのです。
ですから、その手法でどれ位勝てているのか?を重視します。
しかし、残念ながらそう単純ではありません。
勝てている金額(pips数)はもちろん、勝てるかどうか?すら
その人の「その手法を運用する能力」によって左右されます。
ですから、私は
「私は毎年X万円ぐらい勝てています。だからあなたも同じだけ勝てるはずですよ!」
「私と同じ結果を出すのは簡単ですよ!」
みたいな言い方はしたくないのです。
ただし、相場の本質に寄り添った考え方でトレードし続け、
決してバカなこと、つまりナンピン買いをしてドカンなど
をしなければ、長期的には確実にプラスになっていくと思います。
それでも、相場には絶対はありませんので
絶対と言う言葉は絶対に使えません。
3.単純明快でシステム的な売買ルールを求めている方 にはオススメできない理由
>単純な売買ルールの問題点はどういうところにあるのでしょうか?
レジサポを突き抜けたところで発生するピンバーで逆張りエントリーという
手法は、それほど単純明快だとは思っていません。
私が意図していた「単純明快でシステム的な売買ルール」とは
移動平均線のゴールデンクロスで買い
RSIの売られ過ぎで買い
など、テクニカル指標のサインが点灯したらエントリーといった
売買ルールのことです。
(テクニカル指標の組み合わせたシステムも同じです)
ピンバーに関しても、背景の相場環境やレジサポの位置を何も考えず
システム的にピンバーを探して片っ端からエントリーしていると、全然勝てません。
これは実際にテストしたことがありますが、全然ダメでした。
「単純な売買ルール」は大いに結構だと思いますが
相場環境やレジサポを無視した「単純」はダメだということです。
トレーダーの仕事は以下のようなものです。
・相場環境とレジサポの位置を認識する
・自分なりのシナリオの仮説を立てる
・未来の値動きを予測する
・有利な価格まで引きつける
・自分以外のトレーダーがトラップにかかるのを待つ
・チャンスがきたら迷わずエントリーする
・淡々と利食い損切りを決行する
この仕事のプロセスには裁量の判断がいくつも入ってきます。
ですから、トレードとは、誰がやっても全く同じように再現できる類の仕事ではなく
人それぞれの個性が反映されていく仕事です。
「本質のチャートトレード」で学ぶことで
私以上の結果を出すトレーダーもたくさんいらっしゃるでしょうし
そこまで行けないトレーダーもいらっしゃるでしょう。
「本質のチャートトレード」の目的は
読者様が自分専用の手法を作り上げていただくために
その基盤となる、「相場の本質」の考え方を提供することです。
その一例として、私のやり方をお教えします。
最終的には、読者様一人一人が、自分に合った手法にアレンジしていってほしいと願っています。