FXのトレードでうまくやるには、相場のことをよく知る必要があります。
この項では相場のタイプや相場の習性を学びましょう。
相場は次の3つのことを繰り返します。
上昇する
下降する
レンジ相場 or 踊り場 になる(次のトレンドの準備期間)
相場がどんな動きをする習性があるのかを知っていれば、相場で次に起きることを予測しやすくなります。
ローソク足チャートは、相場参加者のやっていることを解りやすく示してくれます。
長期間ローソク足チャートを観察すれば誰にでも分かることですが、相場でトレンドが発生するのは30%の時間にすぎません。残りの70%の時間はレンジ相場になるか、踊り場状態になるかのどちらかです。
レンジ相場と踊り場
レンジ相場とは、連続的に高値と安値の間をバウンドするような値動きです。その動きには活発さを伴います。
一方、踊り場とは、早い話が、値幅が極端に狭いレンジ相場です。
踊り場とは、次の値動きが始まる前に相場が休憩をしているような状態です。
踊り場が終わると、元のトレンドの方向にブレークアウトしていくか、反対方向に反転していくかのどちらかが起こります。
この踊り場を利用してエントリー戦略を組み立てることもできますし、踊り場になったことに気づいてエントリーを避けることもできます。
チャートを読んで踊り場になったことに気づくことができれば、期待値の低いトレードをしないで済みます。
踊り場になったことに気づけば、いったんエントリーするのは止めにして、上か下に明確にブレークアウトするのを待つことができます。
踊り場の中でエントリーしてしまったトレードの多くは、ロスカットになったり、同値撤退を余儀なくされることが圧倒的に多いです。
そういう無駄なロスカットを極限まで減らすのが、安定して勝つためのカギとなります。
下のチャートは踊り場の例です。
下降トレンドの途中で踊り場になり、また下にブレークアウトして下降トレンドが継続しました。
この下降トレンドでショートを狙っているなら、踊り場になったなと思ったところでいったんエントリーを見送る方が良いです。そしてブレークアウトするのを待ち、プルバック(戻り)でエントリーします。
踊り場の中で焦ってエントリーしてしまうと、多くの場合はブレークアウトする前に我慢できなくなって同値撤退してしまうか、だましのブレークアウトでロスカットさせられてしまうでしょう。
踊り場が終わった後に何が起きるかというと…
元のトレンド方向にブレークアウトしてトレンドが継続することの方が多く、6割~7割。反対側にブレークアウトして反転するのは3割ぐらいの場合です。。
ですから、元々のトレンドの方向にブレークアウトするのを待てばよいエントリーになりやすいです。
狭い値幅のレンジになったら、相場が手の内を見せてくれるのを落ち着いて待ち、確率の高い美味しいタイミングでエントリーすればよいです。
エネルギーを貯める動き
踊り場でよくあるのは、だんだんと値幅が狭くなっていくような動きです。
明確なトレンドが出ている状態で踊り場が出現し、踊り場の値幅がだんだんと狭くなっていくのを見たら、それはブレークアウトのエネルギーを溜めている状態と言えます。
このような動きに関わるローソク足の本数が増えれば増えるほど、ブレークアウトしたときの爆発力は強まります。
このような値動きを見つけたら、ブレークアウトが近いと思ってください。
また、そのブレークアウトは元々のトレンド方向に出る確率が6割~7割ほどだということも考慮すると、おのずとやるべきことは決まってきます。
上のチャートの場合だと、元々のトレンドは上昇トレンドですから、上方向へのブレークアウトを待ち、プルバックでエントリーすればよいのです。
アグレッシブに攻めるなら、小さな時間軸のチャートを開き、レンジのなるべく下の方で買いのシグナルを見つけて買ってしまうのも良い方法です。
飛び乗るタイプのブレークアウトエントリーはどうなんだろう?
ブレークアウトで飛び乗るようにエントリーするトレーダーは結構多いと思いますが、実はあまり賢い方法ではありません。ダマシのブレークアウトに引っかかってしまうことが多いからです。ブレークアウトは素晴らしいエントリー手法ですが、だましのブレークアウトも驚くほど多いのです。
最も賢いエントリー手法は、ダマシのブレークアウトに引っかかったトレーダーのロスカットの動きに乗ることです。
トレンドと反対方向へのブレークアウトがダマシだった場合には最高のエントリーになります。
ダマシのブレークアウトに関しては、またいつか詳しく解説することにしましょう。
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