1枚のチャートの中でも、トレンドは複数発生しています。
短期のトレンドと長期のトレンドです。
あなたがトレードをするとき、まずは次のようなことを決める必要があります。
どれくらいの期間で完結するトレードをしたいのか?
ストップ(損切)の幅はどれくらいが許容できるのか?
どれぐらいのポジションサイズ(エントリーする枚数)でトレードしたいのか?
これにより、どのトレンドを捕まえるべきかが変わってくるのです。
短期的なトレンド、長期黄なトレンドってなんだ?ってことですよね。
このチャートを見てください。
このチャートをっと目に見れば明らかな上昇トレンドです。
しかし、ズームアップして見ると、短期のトレンドは下降トレンドになっているのが分かります。
チャートの右の1/3ぐらいは下げているので長期のトレーダーは含み損を抱えているかもしれません。しかし損切りの幅(ストップ)を広く、のんびりと構えていることでしょう。
一方、私のような短期トレーダーは次の5日間のトレンドを捉えようとします。ですから、下げ始めたら早々に買い狙いは終了し、空売りも狙い始めます。もちろん、無謀に長期トレンドに逆らうという意味ではありません。サポートラインやレジスタンスライン、プライスアクションを考慮しての空売りです。
もう一つチャートを見てください。
長期的に上昇トレンドが出ている状態で横ばいのレンジになり、そこから下にブレークアウトした場面です。
長期的には上昇トレンドだからといって買いしか狙わないのであれば、このチャンスを取りこぼしてしまいます。
短期トレーダーなら、長期的な上昇トレンド中でも空売りも狙えるところでは狙っていくべきです。
日足でトレードするとしても、短期的なトレンドをトレードするのか長期的なトレードをするのかによって随分と違うトレードになります。
私の場合、日足でトレードをする際には、短期的な値動きを取りに行きます。
2、3日~10日程度続くような1つの波を取ろうとします。
ストップの幅は100pips程度になります。
そのため、私は次の5日程度の値動きの方向を予測し、正しい方向につく必要があります。
私にとって数か月~1年ほどの長期的なスパンの値動きはそれほど重要ではありません。
一方で、数週間~数か月ポジションを保持するトレーダーもいます。
彼らにとって重要なのは、数週間から数か月のスパンでの値動きです。5日程度の値動きはそれほど気にしません。
そのようなトレーダーは1000pips程度の広いストップでのんびりと長期的なトレンドを捉えようとするはずです。
大切なことは、長期か短期のどっちのトレードをやっているのか明確にしておくことです。
短期的な波を取りに行くのであれば、それ相応の分析をする必要があります。
短期トレーダーが長期のトレンドを考慮するのはよいですが、あまり気を取られ過ぎるとチグハグなトレードになってしまいます。
短期のトレードしてエントリーしたのに、損失が広がったから長期のトレードだったことにするなどは論外です。
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