FXで安定して勝てるトレーダーになりたいならデモトレードで練習するべきです
もしあなたがFX初心者なら、まずはデモトレードから始めてください。
FXトレーダーはラッキーです。なぜなら株や先物には無い優れたデモトレード環境があるからです。
使わない手はありません。
そう言っても、デモトレードなんて必要ないよ。リアルマネーでいきなりトレードするよ!
そう思っているFX初心者の方も少なからずいるでしょう。
しかしこの記事を最後まで読めば、デモトレードの有効性を理解し、安定して勝てるトレーダーになるための練習をしたくてしかたなくなることでしょう。
デモトレードとは?
デモトレードとは、実際のお金を賭けず、仮想のお金でトレードする仕組みのことです。
100万円や1000万円など、自分が決めた額の架空資金が入ったデモ口座を作ることができ、本番さながらに練習できます。
優れたデモトレード環境を無料で使用させてくれるFX業者があります。
GMOクリック証券がそうです。リアルマネー口座と全く同じ「はっちゅうくんFX」を使って普通にリアルタイムにトレードの練習ができます。
またForex Tester 2というソフトを使えば、過去のチャートの値動きを再生したり早送りしてトレードの練習ができます。効率的にFXトレードの練習ができます。スイングトレードの練習はリアルタイムにやると時間がいくらあっても足りないので、Forex Tester 2はとても役立ちます。
私はベテラントレーダーになった今でも、自分のトレードアイデアを検証するのにしょっちゅう使います。
なぜFXではデモトレードが必要なのか?
デモトレードには賛否両論があります。
デモトレードで勝てるようになるまでは本物のお金でトレードすべきでない!という意見と
架空のお金でいくらトレードしても意味がない!という意見があるのです。
専業トレーダー歴10年を超える私は「FXに関してはデモトレードから入るべき」だと思っています。
その理由はいくつかあります。
時間短縮
まず一つ目は、デモトレードをすることで経験を積む時間を短縮できるからです。
FXで安定して勝てるようになるコツは、長めの時間軸でトレードすることです。
日足や4時間足などの時間軸のトレードをリアルタイムにやって十分な経験を積もうと思ったら、数年はかかります。スキャルピングやデイトレードに比べてトレードする回数が少ないからです。
練習に数年かかっても上手くなれればよいですが、何事も効率的にやる方がよいですよね。
Forex Tester 2を使えば、数年分の日足や4時間足の値動きを短時間で練習することができます。チャートを早送りできるからです。
数年分の経験を数時間で積める
そんな環境を作ることができます。
ただし、メンタル面の経験を積むことはできないので、そこは注意してください。
FXのスイングトレードでは「約定できたかどうか?」は関係ない
2つめの理由は、FXのスイングトレードではデモトレードと本番トレードの結果にほとんど違いが無いからです。
メンタル面を除けば、デモトレードで勝てる人は本番トレードでも勝てると言えるのです。
デモトレードなら、ある価格で注文を入れたなら、その価格で約定できたことにしてくれます。しかし本番トレードではそうはいきません。
基本的に、デモトレード環境と本番環境を比べた場合、本番トレード環境の方が1トレードあたり1ピップス程度は利益が少なくなると思った方がよいです。約定価格が滑ったり、約定できなかったりすることが必ずあるからです。
ちょっと話がFXからそれますが、株や先物なら、私は迷わずスキャルピングを初心者に勧めます。
板読みや歩み値の読解を駆使してエントリーからエグジットまでを数秒から数分で完結するトレード手法です。
このような板読みを使ったトレード手法の場合、その価格で、そのタイミングで約定できたかどうか?がカギとなります。
ですから、たとえ株のスキャルピングのデモトレードができる環境があったとしても、あまり意味がありません。デモトレードで約定できていても、本番の環境なら全く約定できないかもしれないので、デモトレードで練習する意味がほとんどないのです。
FXのスイングトレードや、15分足や(時々5分足)を使ったゆったりとしたデイトレードなら、約定できたかどうかはあまり重要ではありません。
どのみちほとんどのエントリーは逆指値や成り行きで注文を入れますし、本番環境の約定価格がデモトレード環境と多少変わったとしても大した問題ではないからです。
5ピップスの利益を狙うようなトレードで損益が1ピップス~2ピップス不利な方にズレてしまうなら、練習なんてなんの意味もありません。
一方、50ピップスを狙うトレードなら、多少損益がズレても大したことはありません。十分練習の意味があります。
デモトレードで安定して勝てるなら、あとは精神面さえ整えば必ず本番でも勝てる、
FXのスイングトレードならそう言えるので、デモトレードが有効です。
デモトレードで鍛えられるメンタル面もある
3つめの理由は、デモトレードでも鍛えることができるメンタル面があるということです。
デモトレードではお金が掛かっていないので「恐怖」や「欲」を経験することはできません。
しかし、お金を賭けずに真面目に練習することで、「トレードをギャンブルではなくビジネスとしてとらえる」という忍耐力を鍛えることができます。
「稼ぐチャンスを逃したくない」
この心理は全ての人に共通する人間心理です。
安定して勝てる見込みの全くない完全な初心者でも、FXのチャートを目の前にすると
「今すぐ稼ぎたい。このチャンスを逃したくない。実は今すぐ勝てるんではないか?」
そんな気持ちが湧いてくるものです。
デモトレードはお金が掛かっていないのでメンタル面の経験を積むことができない!
本物のお金を賭けてこそ、経験を積むことができる!
これはデモトレード反対派の良くある意見です。
そう言った同じ人がFX口座を開き、たった数万円を入金して1000通貨単位でトレードを始めます。
ロスカット設定数十円とか100円といった小さなトレードです。
負けても勝っても100円というトレードでメンタル面の経験が積めるでしょうか?
その人の全財産が1万円ならよい経験を積めるでしょう。
しかしほとんどの人はそうじゃないはずです。
この人たちは、
「デモトレードではお金が掛かっていないので稼ぐチャンスを逃してしまう。」
「たとえ100円でも本物のお金の損益が発生しないとおもしろくない。」
そんな心理が働いているのです。
トレードにおける心理、「恐怖」「欲」を本当の意味で経験するには、あなたにとって意味のある金額をリスクにさらさなければいけません。
そうでないと決して経験を積むことはできません。
意味のある金額は人によって違います。億万長者にとっての1万円と、資産100万円の人にとっての1万円の重みは違います。
1000通貨単位のトレードで練習していると、悪い癖がついてしまいかねません。
1000通貨単位で連敗して500円程度の損になったら、3000通貨単位でエントリーして取り返そうとしてしまいます。
そしてそのトレードで大負けしても、せいぜい2千円程度の負けでしょう。大した金額の損失にはならないのです。
だから「ま、いっか」で終わってしまいます。
その繰り返しは非常にヤバい、トレーダー生命に関わる悪癖です。
そんなことになるくらいなら、完全に練習は練習と割り切り、デモトレードで忍耐強く練習すべきです。
「わたしはお金のために練習しているのではない。お金賭けるスリルのために練習しているのでもない。相場の値動きを経験するために練習しているんだ」
そのように完全に割り切って練習をするのです。
そのような姿勢でデモトレードに取り組めるなら、「FXトレードをビジネスとして捉え忍耐強く取り組んでいく」という経験は積めます。
FXトレード初心者の最初の数か月間は、FXの教材で勉強しながらデモトレードで値動きを勉強する、それだけで十分です。
お金を賭けることによるメンタル面の鍛錬は後回しにすることが重要です。
ちなみにFOREX TRADER2の価格は199ドルです。日本円にして2万円ちょっと。
(2014年11月24日~2014年12月2日までは50ドル引きの149ドルで販売しています!)
高いと思うか安いと思うかはあなたがどれくらいFXのトレードに本気かによるでしょう。
私ならFXに参入しようと決めた瞬間に即買いします。
1000通貨単位でめちゃくちゃなトレードをしていたら、悪い癖がつくばかりでなく、1か月もすれば2万円ぐらいは簡単に負けてしまいます。
そんなことをするぐらいなら、迷わずまずはこの優れたFXトレード練習ソフトを勝って真面目に練習した方がいいですよ。
データは2001年から前月の分まで無料で取得できます。
有料のデータサービスもありますが、無料のデータで十分です。