期待値の高いローソク足のプライスアクションシグナル
フクピンバーとは、「含み線」と「ピンバー」の条件を同時に満たしたローソク足のことです。
含み線の「フク」と「ピンバー」を合せた私の造語です。
「含みピン」でもなんでもいいですよ。好きなように呼んでください(笑)
含み線やピンバーは単独でも素晴らしんエントリーシグナルなのですが、それらが同時に起きるのですから、強力なシグナルであることは言うまでえもありません。
このシグナルがスイングハイ/スイングロー、主要なサポートラン/レジスタンスラインで出現したら、私はほぼ100%エントリーを狙います。それぐらい期待値の高いエントリーシグナルです。(100%勝てるわけではなく、負ける時には普通に負けます)
FXのトレード初心者の方は、「2つのパターンが同時に起きたもの」なんて聞くと、ややこしいと思ってしまうかもしれませんが、たいしたことはありません。
このページを最後まで読んで頂ければ、簡単にマスターできると思います。
まずは含み線とピンバーの条件をおさらい
フクピンバーは含み線とピンバーの条件を同時に満たしたものです。
ということで、まずは含み線とピンバーの条件をおさらいしておきましょう。
含み線の条件
- 含み線は(少なくとも)一本前のローソク足をすっぽりと含んでいなければならない(含み線は一本前のローソク足だけでなく、もっと前のローソク足まで含んでいても構わない。というか、むしろそっちの方が良い)
- 含み線は周りのローソク足に比べて目立つぐらいに値幅が広くなくてはならない
- 思惑とは逆方向に目立つヒゲが出ていないこと(売りの含み線に下ヒゲ、買いの含み線に上ヒゲは見たくない)
ピンバーの条件
- ピンバーのヒゲの部分の長さは、少なくとも実体部分の値幅の3倍ぐらいある
- ヒゲの部分が周りのローソク足から突き出している
フクピンバーの条件
フクピンバーの条件は、含み線とピンバーの条件を併せたものです。
- フクピンバーは(少なくとも)一本前のローソク足をすっぽりと含んでいなければならない(一本前のローソク足だけでなく、もっと前のローソク足まで含んでいても構わない。というか、むしろそっちの方が良い)
- 思惑とは逆方向に目立つヒゲが出ていないこと(売りのフクピンバーに下ヒゲ、買いのフクピンバーに上ヒゲは見たくない)
- フクピンバーは周りのローソク足に比べて目立つぐらいに値幅が広くなくてはならない
- フクピンバーのヒゲの部分の長さは、少なくとも実体部分の値幅の2倍ぐらいある
ピンバーの場合は3倍が条件でしたが、フクピンバーの場合は、目立つ程度にヒゲが長ければフクピンバーです。どっちにしても含み線の条件は満たしてますから…) - ヒゲの部分が周りのローソク足から突き出している
これらの条件を満たしているものがフクピンバーです。
これだけたくさんの条件があると分かりにくいですが、要は…
少なくとも前の1本のローソク足をすっぽりと含むピンバーがフクピンバー
もしくは
含み線のうち、いい感じの方向に大きなヒゲができているのがフクピンバー
ということです。
ピンバーのうちのいくらかはフクピンバーですし、
含み線のうちのいくらかはフクピンバーです。
フクピンバーの例
買いのフクピンバー | 売りのフクピンバー |
前のローソク足をすっぽりと含んでいること
買いのフクピンバーなら大きな下ひげが、売りのフクピンバーなら大きな上ヒゲが出ていること
思惑とは逆の方向に目立つヒゲが出ていないこと
を確認してください。
チャート上でのフクピンバーの例
買いのフクピンバー
フクピンバーのエントリー手法
含み線のエントリーにはブレークアウトエントリーとプルバックエントリの2種類がありました。
フクピンバーのエントリーにはブレークアウトのエントリーだけを使います。
フクピンバーのエントリーはピンバーのエントリーと全く同じです。
常にローソク足の高値/安値のブレークアウトエントリーを狙います。
フクピンバーが完成したら、その高値か安値に逆指値注文をセットするのが楽な方法です。
売りのフクピンバーなら、フクピンバーの安値の少し下に逆指値の売り注文を
買いのフクピンバーなら、フクピンバーの高値の少し上に逆指値の買い注文を入れます。
GMOクリック証券など、IFD-OCO注文(イフダンオーシーオー注文)が使えるFX業者なら
ロスカット注文もセットにして入れておくことができます。
IFD-OCO注文(イフダンオーシーオー注文)とは、
エントリー注文とロスカット注文と利食い注文をセットにして出しておける便利な注文方法です。
この方法でエントリー注文を出しておくことで、エントリーが成立するまで画面をずっと見ている必要が無くなります。
席を外す前に注文をセットして放置するということさえも可能になります。
こうすることで、画面の前に張り付いている時間を減らすことができるので自由な時間を増やすことができますし、
さらに、ポジションを感情に任せて過度にマネジメントしてしまうことも少なくなります。
ピンバーの場合も同じですが、エントリーする前にフクピンバーのヒゲの頂点を越えてしまった場合には、エントリー注文をキャンセルし、また次のエントリーチャンスを待ちます。
フクピンバーのロスカットですが、
買いのフクピンバーならエントリー後にフクピンバーのヒゲの頂点を下まわったらロスカット
売りのフクピンバーならエントリー後にフクピンバーのヒゲの頂点を上回ったらロスカットとなります。
買いフクピンバーのエントリーとロスカット |
売りフクピンバーのエントリーとロスカット |
ブレークアウトを待つべき理由
下のチャートは、なぜフクピンバーの高値/安値をブレークアウトするまでエントリーしない方が良いのかを示しています。
売りのフクピンバーなら、フクピンバーの安値をブレークアウトしないと弱さの確認がとれていないので、エントリーは見送った方が良いです。
この場合なら、忍耐強くフクピンバーの安値ブレークを待っていたのでエントリーは見送りとなり、ロスカットを避けることができています。何事も忍耐が大切です。
フクピンバーのロスカットが広すぎる場合の対処方法
大抵の場合、フクピンバーのロスカットは先程説明したように、フクピンバーのヒゲの頂点を超えたところ(下回ったところ)に置きます。
しかし、この方法ではあまりにロスカット幅が広すぎることがあります。
そのような場合は以下の2つの方法でロスカット幅を狭くし、且つ意味のあるポイントにロスカット注文を入れることができます。
- 70%のエリアにロスカット注文を置く方法
- 主要なレジスタンスライン/サポートラインにロスカット注文を置く方法
70%のエリアにロスカット注文を置く
フクピンバーの値幅があまりに広い場合は、フクピンバーの70%戻しのエリアにロスカット注文を置くのが一つの方法です。
70%のラインを超えてしまうのであれば、どのみちヒゲの頂点も超えてしまうだろうという考え方です。
主要なレジスタンスライン/サポートラインにロスカット注文を置く方法
もう一つの方法は、もともと意識していた主要なレジスタンスライン/サポートラインにロスカット注文を置く方法です。
このラインを超えてしまうなら、ヒゲの頂点も超えてしまうだろうという考え方です。
ロスカット注文の置き方にたった1つの正解はない
ロスカット注文の置き方にたった1つの正解はありません。
自分の性格と相談してどのロスカット注文の置き方を採用するかを決める必要があります。
ヒゲでロスカットする場合は、ロスカット幅が広くなりますが、その分ロスカットにならずに済むこともあります。
逆に先程の2つの方法で早めにロスカットする場合にはロスカット幅を狭くできますが、ロスカットの回数は増えるはずです。
忘れないでください。トレードの意思決定にはメリットとデメリットがあります。
自分の性格はどっちに向いているか?を基準にして決めるようにしてください。
ただし、一つだけ言えることは、ランダムな位置にロスカット注文を置くのだけはよくないということです。
ロスカット注文は必ず意味のある位置においてください。
ランダムな行動をするなら、おのずとその結果もランダムな結果になってしまいます。
根拠のある行動で、安定した利益を狙ってください。
フクピンバーまとめ
フクピンバーとは
含み線とピンバーが同時に起きたローソク足のこと。
- フクピンバーは(少なくとも)一本前のローソク足をすっぽりと含んでいなければならない(一本前のローソク足だけでなく、もっと前のローソク足まで含んでいても構わない。というか、むしろそっちの方が良い)
- 思惑とは逆方向に目立つヒゲが出ていないこと(売りのフクピンバーに下ヒゲ、買いのフクピンバーに上ヒゲは見たくない)
- フクピンバーは周りのローソク足に比べて目立つぐらいに値幅が広くなくてはならない
- フクピンバーのヒゲの部分の長さは、少なくとも実体部分の値幅の2倍ぐらいある
ピンバーの場合は3倍が条件でしたが、フクピンバーの場合は、目立つ程度にヒゲが長ければフクピンバーです。どっちにしても含み線の条件は満たしてますから…) - ヒゲの部分が周りのローソク足から突き出している
これらの条件を満たしているものがフクピンバーです。
フクピンバーのエントリーは、ピンバーの場合と同じです。
フクピンバーのロスカットポイントは
- ヒゲを超えたところ
- フクピンバーの値幅の70%のポイント
- もともとのサポートライン/レジスタンスライン
の3パターンがあります。
それぞれにメリットとデメリットがあります。
自分の正確に合ったロスカット手法を選択しましょう。
フクピンバーは期待値の高いエントリーシグナルです。
マスターできるように頑張ってください。
どうすればマスターできるか?
チャートの観察と練習あるのみです。