自分が携わっているビジネスはどんなものなのか?を理解していることはとても大切です。
私のブログを読んでくださっている方は専業トレーダーの方か、もしくはトレーダーになりたい方のどちらかだと思います。
あなたは、トレードというビジネスは何をするビジネスなのかしっかりと理解していますか?その辺りのところを、この記事を読んではっきりとさせてみましょう。
一番重要な質問~FXトレーダーとはどんなビジネスなのか?
自分が携わるビジネスの本質を知っていることはとても重要です。
そこを勘違いしていたために大失敗してしまったビジネスは数多くあると思います。
例えば、大昔の鉄道会社は、自分のことを「鉄道」のビジネスだと思っていました。
海運会社は、「船」のビジネスだと思っていました。
しかし、彼らは自動車や飛行機の登場で大打撃を受けました。人の移動には、鉄道や船よりも、自動車や飛行機を使うようになったからです。
自分のビジネスの本質が、「鉄道」や「船」そのものではなく、なにかを運ぶビジネスだと気づいた時、かれらは復活するだけでなく、さらに繁栄します。
鉄道は自動車よりも大量の荷物を効率よく運べます。船も同じです。
船の場合は、豪華客船のような感じで、観光の目玉にもなっています。
テレビ業界も、自分のビジネスを「テレビ」だと思っているなら、将来は危ういでしょう。人はテレビよりもインターネットを使い、オンデマンドで娯楽を楽しむようになってきたからです。
テレビ業界は、自分のビジネスを「テレビ」ではなく、「娯楽」と捉え、インターネット上でメディアを作っていく方向に大きくシフトしていく必要がありそうですね。
さて、あなたがFXトレーダーになりたいなら、自分に問いかけてほしいことがあります。
FXトレーダーとは、どんなビジネスなのか?
あなたはどんなビジネスを始めようとしているのか?
とういう質問です。
「FXトレーダーとは、お金をじゃんじゃん稼ぐビジネスだ!」
FXトレーダーといういと、「お金を印刷するように稼ぎまくる仕事だね」なんて思う人は少なくありません。
しかし、これは良くある間違いです。
「トレーダーとは、マーケットを分析するビジネスだ!」
なんて思っている人もいるでしょう。
テクニカル分析や、ファンダメンタル分析の方法をマスターすれば、FXで稼げると思っているのでしょう。
しかしそうではありません。
トレーダーとは銀行や証券会社みたいな、金融のビジネスだ!
こんなふうに思っている人は少ないと思いますが、これはもう全然違いますね。
これらは全部、全くもって、間違いです。
私たち専業トレーダーのビジネスは
・お金を作るビジネスではありません
・マーケット分析をするビジネスでもありません
・金融ビジネスでもありません
じゃ、トレードとはどんなビジネスなのかというと…
リスクの仮説を立てるビジネスです。
FXトレーダーが自分のトレードアイデアを実行に移す行為は、リスクに関する仮説を立て、優位性がありそうな行動を実行に移すことです。
その仕事の中心は、リスクを推し量ることだといえます。
マーケットの分析は重要ですが、それはリスクの仮説を立てるという目的のためにやっていることです。
初心者トレーダーや、お遊びレベルのトレーダーはそうは考えていません。勝った時に儲かる金額ばかりを考えています。「このトレードで100万円儲かったらいいな~」といった感じです。
トレードのリスクはどんなものだろうか?ということには考えが及ばないのです。
トレードの利益というのは、極端な話、たまたま転がり込んでくるようなものです。ですから、トレードにおいて最も大切なことは、利益側ではなく、リスク側をしっかりと考慮することです。
FXトレーダーとはどんなビジネスですか?と聞かれたら
リスクの仮説を立て、優位性のある行動を取るビジネスです!
と答えてください。