パラボリックのあの点々はなんなの?パラボリックをどう使えばいいの?
というあなたのために、この記事ではパラボリックの使い方を分かりやすくまとめました。
日本一即戦力なFXブログではいくつかのテクニカル指標の解説をしてきました。たいていのテクニカル指標は新しく発生したトレンドを見つけるために使います。
新しいトレンドを見つけることは重要なことですが、トレンドが終わったことを知ることも同じぐらい大切です。トレンドの始まりを察知してエントリーできても、エグジット(手仕舞い)の判断が出来なければうまくいきません。
手仕舞いの判断に役立つのが、今回解説する「パラボリック」というテクニカルです。
MT4をお使いの方は、「Parabolic SAR」となっているかもしれません。
パラボリックはチャート上に点々を表示し、「トレンドが転換したかも!」というのを教えてくれます。
ダウントレンド中はローソク足の上に点線が表示され、トレンドが転換して上昇トレンドになったらローソク足の下に点線が表示されます。
チャートを見ていただくと、下げている間はローソク足の上に点々があり、上げ始めると点線がローソク足の下に表示されています。
パラボリックを使ってトレードする方法
パラボリックの素晴らしいところは、シンプルで分かりやすいところです。
見てのとおり、本当に簡単ですよね。
点線がローソク足の下に表示されたら買いシグナルです。
点線がローソク足の上に表示されたら売りシグナルです。
点線のドットが3つ表示されたらトレンド転換確定とするのが一般的です。
ドットが1つ表示されただけで判断すると、だましに逢うことが多いからです。
パラボリックはトレンドが出ている状況で威力を発揮します。
このチャートはEUR/USDの日足です。
ダウントレンドが続いている状況です。
「パラボリックの売りシグナルでエントリーし、買いシグナルで一旦利食い」
という戦略が決まりやすい相場環境です。
注意していただきたいのは、点々が3つ出るまではトレンド転換が確定しないということです。
このチャートでも、下落がすこし弱まったところでパラボリックの点が2つや1つローソク足の下に出ていることがあります。しかし3つめを付けることなく下げ続けています。そのような場合はポジションを保持します。
他のテクニカル指標も同じですが、テクニカル指標のトレンド転換シグナルは遅れて出ます。
このシグナルをエントリーに使う場合には注意が必要です。
パラボリックの反転のシグナルを確認したあと、1つ下の時間軸にチャートを切り替えて押し目や戻しを狙うのは良い方法です。そうすることでリスクを低くしてエントリーすることができるかもしれないからです。
先程のチャートだと、一番右でちょうどパラボリックの点が3つローソク足の下に出ていますので、買いシグナルではあります。しかし相場環境が明確なダウントレンドですから、素直に買うわけにはいきません。
仮にこの価格帯がサポートラインだとして、ここで上昇トレンドに転換するという読みがあるなら買いを狙っても良いでしょう。
その場合でもひとつ下の時間軸で買いシグナルを見極めるべきです。
このチャートは日足なので、4時間足などを開いて買いシグナルを見極めるのです。
4時間足を開くとレンジ相場になっています。
買いを狙うなら、レンジを上抜けした後の戻りでプライスアクションを読むか、
レンジを下にブレークアウトする動きがダマシになったところを買うかどちらかになるでしょう。
このように、パラボリックや移動平均線のクロスなど遅れてトレンド転換シグナルが出るタイプのテクニカル指標を使ってエントリーする場合、1つ下の時間軸のチャートでエントリーするのがおすすめです。
パラボリック まとめ
パラボリックは最もシンプルなテクニカル指標のひとつ。
エントリーシグナルとしても、利食いのシグナルとしても使える。
使い方は超シンプル。
- 点線がローソク足の下に表示されたら買いシグナル
- 点線がローソク足の上に表示されたら売りシグナル
- 点線のドットが3つ表示されたらトレンド転換確定とするのが一般的
パラボリックは遅れてシグナルが出るタイプのテクニカル。
パラボリックのシグナルが点灯した後、エントリーには下の時間軸のチャートを使うのがおすすめの方法。