為替チャート分析ではMACDがよく使われているけれど、折れ線とヒストグラムがごちゃごちゃしていていまいち使い方が分からない!
そんなあなたはこの記事でMACDをスッキリと理解してください。
MACDをあなたのFXトレードに活かすことができるようになります。
MACDは(ムービング・アベレージ・コンバージェンス・ダイバージェンス)の略です。
読み方はエムエーシーディーではなくマックディーです。
MACDはトレンドの発生を知らせてくれるテクニカルインジケーターです。
チャートでトレンドの発生を認識することがFXトレーダーの最優先事項です。トレンドから生まれる利益が一番多いですからね。
まずはMACDを表示したチャートを見ていただきましょう。
MACDの設定は、3つの数値をセットする場合が多いです。
いろんなタイプがあると思いますが、一番多く使われるタイプは3つです。
1つ目の設定値は早く動く移動平均の本数の設定です。
2つ目の設定値は遅く動く移動平均の本数の設定です。
3つめの設定値は、「速く動く移動平均と遅く動く移動平均の差」の移動平均の本数設定です。
はい、意味不明ですよね(笑)
ここではとりあえずサラッと流してもらって大丈夫です。
例えば、標準的な設定は大抵の場合(12、26、9)になっています。
この設定の場合の意味を一緒に考えてみましょう。
MACDは、2本の移動平均の差に注目するインジケーターです。
ですからまずは2本の移動平均線の設定をします。
速く動く移動平均線を12本に設定。
遅く動く移動平均線を26本に設定。
この場合、12本移動平均線と、26本移動平均線の差に注目するようにセットしたということです。
チャートでは、青のラインが2本の移動平均線の差を示しています。
では、3つ目の「9」は何の設定なのでしょうか?
これは、「2本の移動平均線の差」の移動平均の設定です。
2本の移動平均線の差を計算し、その差の移動平均を計算しているのです。
チャートでは赤のラインがそうです。
MACDの2本のラインは価格の移動平均線ではないということを理解してください。
この点を誤解している人が多いので要注意です。
青ライン(速く動くライン)は、1と2で設定した2本の移動平均線の差です。
赤ライン(遅く動くライン)は、その「差」の移動平均線です。
先程の例だと、青ラインは12本移動平均線と26本移動平均線の差を示しています。
赤ラインは、青ラインの数値の移動平均線です。この場合だと、「12本移動平均線と26本移動平均線の差」の9本移動平均線です。
MACDに表示される2本のラインについてはこれでばっちり理解して頂けたと思います。
次にヒストグラムです。チャートでは灰色の縦棒グラフのことです。
このヒストグラムは単純に青ラインと赤ラインの差を棒グラフにしたものです。
青ラインが赤ラインの上にあるときは棒グラフは上方向に、青ラインが赤ラインよりも下にあるときには下方向に、その差の分だけ伸びています。
2本のラインの差が広がればヒストグラムが高くなります。
2本ンおラインの差が縮まればヒストグラムは低くなります。
これでMACDの仕組みの解説は修了です。
これであなたは多くの人が誤解しているMACDの仕組みを理解しました。
次は、MACDを使ってどのようにトレードできるかを解説します。
MACDをトレードに活かす
2本のラインがあり、速く動くラインと、遅く動くラインがあります。
当然、速いほうのラインが価格の動きに素早くついてきて、遅い方のラインは遅れてついてきます。
ここまで聞くと、もう想像できる人もいるのではないでしょうか。
MACDの使い方は、2本の移動平均線のクロスなどと基本的には同じです。
速い方のライン(青ライン)が遅い方のライン(赤ライン)を下から上に抜けると、上昇トレンドになる可能性が高くなります。MACDのゴールデンクロスです。
相場環境が上昇トレンドの時は、MACDのゴールデンクロスを狙うと上手くいくことが多いです。
逆にダウントレンドの場合には、青ラインが赤ラインを上から下にクロスするデッドクロスで空売りするとうまくいきやすくなります。
移動平均線のクロスと考えかたは同じなので分かりやすいですね。
ただし、MACDにも欠点があります。
移動平均線のクロスもそうですが、MACDの売買シグナルは遅れて出てくるということです。相場が反転してしばらくしてからMACDのクロスが起きるのです。
それでも、相場環境をしっかりと理解したうえで使えばかなり強力な武器になります。
じっくりとチャートを眺めて研究してみてください。