サポートラインやレジスタンスライン付近で逆張りを狙うのか、それともブレークアウトを狙うのか?いつも教科書通りには動いてくれないFX相場では悩ましい問題です。どうすればよいのでしょうか?「スペシャリスト」と「価格帯で分ける」がキーワードになります。
この記事では、読者様のご質問に専業トレーダーのサンチャゴが回答します。
読者様からのご質問
ライン際で往復ビンタを喰らってしまうことが多いです。
どうしたらよいでしょうか?
どうかアドバイスをください。お願いします。
サンチャゴからの回答
さて、ご質問の件ですが、私の意見を述べます。
>ライン際の攻防で、自分の戦略が裏目に出てしまう
これは、相場というものの性格上、しかたないところではあります。
いつも教科書通りにはいかないものなのです。
多くの人が意識している価格帯では、ストップ狩りが行われることがほとんどなのです。
両方のストップが狩られてから方向性がきまることも多々あります。
2つのアドバイスがあります。
スペシャリストになる
1つめは、「スペシャリストになる」という考え方です。
早い話が、逆張りか順張りのスペシャリストになってしまうんです。
ある意識されているラインまで上がってきたとします。
その価格帯で買うのか売るのか
臨機応変に両方狙うというのは、理想的ではありますが、
最悪の場合には、なにをどう上手くやろうと、往復ビンタを喰らうことは避けられません。
それなら、もう逆張りのスペシャリストになってもいいと思います。
スペシャリストになると、エントリーの精度がぐっと上がってきます。
両方を狙っていると、欲に駆られたり、リベンジトレードになってしまうことが多くなります。
どっちつかずで、なにも上手くやれないトレーダーになってしまう人も多いと思います。
価格帯で分ける
2つめは、「同じ価格帯で売り買い両方は狙わない」ということです。
先程と同じように、ある価格帯まで上がって来たとします。
まず最初、その価格帯では逆張りで売りを狙います。(私の場合はそうであるだけで、順張りでも良いと思います)
しかしさらにグイグイ上げていった場合にはじめて、順張りの買いを狙います。
その時の基準は、フィボナッチを使うのも良いですし、ブレークアウトの後、強いローソク足が確定し、上昇に勢いがあることが確定してから、少し下の時間軸チャートでエントリーシグナルを待つのも良いでしょう。
このように、全く同じ価格帯で売り買い両方を狙わないようにするのは有効だと思います。
私は、どちらかというと、かなり逆張り派のトレーダーです。
株のブログや電子書籍を読んだ方は分かると思いますが
ずっと逆張りのスペシャリストとしてやってきました。
今では順張りもやりますが、やはり私には逆張りの方がしっくりきます。
買いでも売りでもいいから、ここで絶対に利益を出したい!という感じで目が血走っていると、往復ビンタを喰らいやすくなるので、注意してください。
私の場合だと、逆張りを狙っていてロスカットになり、ぐいぐい上げていってしまうこともあります。そんな時は、「今日は自分向きの相場ではなかったな」とあきらめます。
そのかわり、反転する時はきっちり取ります。
反転の判断の精度がある程度上がってくると、トータルでは負けなくなってきます。
順張り専門の人も同じことだと思います。
参考になれば幸いです。