FXのデイトレードなどで、自分が薄利で利食いした直後にバイーンと伸びる。そんなことって多いですよね。利確のタイミングが極端に早い人には、当然こういうことはしょっちゅうおこります。どうすればよいのでしょうか。専業トレーダーのサンチャゴが解説します。
読者様からのご質問
どうしても解らないのでアドバイスをお願いいたします。 自分が決済するとバイーーーーンと必ず伸びます。必ずです。
本当です。流れとしては、シナリオを立ててエントリーします。で、例えばLしたとします。基本僕のスタイルは5分足中心にトレードしてま
ますが、エントリーして様子を見て損きりラインには来てないのですが、勢いと言いますか、相場の匂いと言いますかなんかこの動きは、怪しいなと思い
同値撤退もしくは、微益決済すると3秒後ぐらいに必ずバイーーーンと思惑の方向に伸びていきます。あまりにもこの確率が高いので、正直のろわれてるのかと本気で思ってます。
自分でも、ポジションもって待てばいいだけと思って待つと待った分だけずれて、同じ様な現象が起きるか、シナリオが外れていて損きりになるかです。
シナリオと逆に行くならスキルが足りないと自覚できるのですが、シナリオと合ってるのにタイミングが合ってないみたいでどうしたらいいかわかりません。
こんな感じです。サンプルです。
ブレイクの大一派を取りに行く事自体がまちがっているのでしょうか? 本当に何か相場のにおいと言いますか、言葉では伝えずらいのですが感じるのです。
この感じるものを生かせたらばっちりなんだと思うのですが、いまひとつかみ合ってないのでもしこの様な空回りして生かしきれてない経験があればぜひどうやって乗り越えられたのか教えてください。
サンチャゴからの回答
FXのデイトレードで利食いした後にいつも伸びて、利確が早すぎたことを後悔してしまう。
どうすればよいか?
というご質問にお答えします。
メンタル面の大前提
まず最初に、「そんなこと分かっているよ!」と言われそうなことを、一応言っておきます。
トレードをやっていると、そういったことは日常茶飯事で、決して避けることはできません。
メッセージを読ませていただいて、問題があるなと思ったのは、そのことに対する反応です。
>あまりにもこの確率が高いので、正直のろわれてるのかと本気で思ってます。
このように、自分への個人攻撃だと思ってしまうと、今後のトレードで意思決定が上手くできなくなってしまうと思います。
分かっておられると思いますが、このことはもう一度、トレードメンタルの書籍などを
繰り返し読むなどして、メンタルを整えてください。
そこは大前提になります。
第一波を取りに行くのは間違い?
>ブレイクの大一派を取りに行く事自体がまちがっているのでしょうか?
間違ってはいませんが、勝率が悪くなるとは思います。
それを見越して、リスクレワード比を考慮しないと長期的に負けていくと思います。
以下は私のルールなので、必ずしも他の人に当てはまるわけではありません。
明確なダウントレンドに逆らって買うのであれば、
そのポイントがかなり重要なサポートランである必要があります。
そして、明確な買いシグナルが出なければいけません。
エントリーの根拠が崩れたのか?
そして、上記の条件が整って買ったのであれば、
そのエントリーの根拠が崩れるまではホールドする必要があります。
そして、最低でも、リスクレワード比2:1、できれば3:1以上は狙いたいです。でないとわりに合いません。
添付していただいた画像によると
ピンクの丸の陽線をシグナルとして買われて
次のローソク足でなかなか伸びなかったので撤退したとの説明でした。
これは、エグジットの根拠としては十分だったのでしょうか?
70ティックチャートや1分足でトレードしているのであれば
そのタイミングで見切りをつけてもよかったと思います。
しかし5分足でトレードしているなら、
せめて5分足が完成するまでは待ってあげて、そのローソク足の安値ブレークで撤退する
ぐらいのあそびは最低でも必要だった思います。
どこで見切りをつけるかについては
電子書籍の方で詳しく解説しておりますので
こちらでは詳細に解説することはできませんが
とにかく、もうすこしチャンスを与えてあげる必要があると思います。
撤退するタイミングの問題は両極端
利確のタイミング/撤退のタイミングの問題は、人によっては両極端だと思います。
自分のポジションにチャンスを与え過ぎてしまう人も多いです。
先程のチャートであれば、ピンク丸の陽線の安値を下に抜けてしまったのに
ロスカット注文をキャンセルしてホールドしてしまうような人です。
ご質問者様の場合は、最も利確の判断が早いタイプだと思います。
これほどまでに撤退の判断が早かったら、ほとんどのポジションが薄利の利食いになってしまうのは必然だと思います。
その分、フルロスカットになることも少ないので
ある程度はトレードオフの関係にあると思います。
しかし、エントリーには根拠があるのに、利食いやロスカットに根拠が乏しいのであれば
長期的には負けてしまったり、十分な利益があがらないのは当然です。
分割してエグジットするのも手
一括手仕舞いではなく、分割で手仕舞いするのも、良い解決策になり得ると思います。
半分のポジションは今まで通り早い手仕舞い。
残りのポジションはこれまでよりも2倍ぐらいは粘ってみる。
そうすれば、成績は徐々に改善していくのではないでしょうか。
なんらかの気づきを得られるかもしれません。
相場観は尊重すべき
>本当に何か相場のにおいと言いますか、言葉では伝えずらいのですが感じる
そいいった相場観は尊重する必要があると思います。
ただ、5分足でトレードするなら、もう少し引いて見たときの相場観を重視したほうがよいのかなと思います。
株や先物のデイトレードの場合、板読みや歩み値読解のスキルが極限まで研ぎ澄まされていれば、早期に撤退を判断できる場合もあります。
FXではそういった細かい情報が入手できないので、逆に「細かい部分が見えないメリット」を享受するつもりで、あまりにも細かい値動きは大目に見てあげて、振い落されずに利益をしっかりと取るという方向性を追求していけばよいと思っています。