FXや株、先物のデイトレードでロスカットするのが早すぎて、いつも利益を逃してしまう。含み損になると怖くなってすぐに逃げてしまう。あなたはそんな悩みを持っていませんか?読者様からのご質問に専業トレーダーのサンチャゴが答えます。
読者様からのご質問
私は日経225先物のデイトレ(主に朝の9:00-10:00限定)でトレードしていますが、
エントリーしてからどうもロスカットが早すぎて利を伸ばせないトレードが
多々見受けられます。
1分足を見ながらmini3枚で売買しており、エントリー後数分で伸びない場合に1枚返済、
さらに伸びないと2枚目も返済。さらにおおよそ20-30円程度のLC幅を置いていますが、
含み益がマイナスになるとLCにかかる前でもどうしても手じまいしてしまうのです。
その後期待した方向に進むことが多く、その場合は再エントリーすることもできず、
ただ見送るだけ、ということがよくあります。
このような、LCを待てないトレード癖をなおす良い練習方法などはないでしょうか?
お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
サンチャゴからの回答
>含み益がマイナスになるとLCにかかる前でもどうしても手じまいしてしまうのです
>LCを待てないトレード癖をなおす良い練習方法などはないでしょうか?
私が思うのは、フルロスカットを待たずに早めに逃げること自体は
全く問題ないと思います。
利益を取り逃がしてしまう場合ばかりに目が行きますが
その一方でフルロスカットを免れることも同じぐらいあると思うからです。
美味しい部分ばかりを取ることはできません。
私自身も、特にスキャルピングをやるときは、損切りが速いタイプのトレーダーです。
ただ、以下のような場合には問題があると思います。
・何の根拠もないのに逃げてしまう
・逃げた後、再度明確にエントリーシグナルが点灯しているのにエントリーしない
・そもそも、すぐに利が乗るのを期待できるエントリーではなかった
エントリーするのに根拠が必用だったのと同じで
エグジットにも根拠が必要です。
エントリーが正しかったことをすぐに証明できなかったらエグジットする。
そう決めていたなら、早く逃げてもよいのです。
特に、パターンブレークアウトでエントリーしている場合などは
ある程度すぐに利が乗らないなら、自分が間違っていたということが言えます。
逆に、ラインタッチで指値エントリーをするような場合には
すぐに利が乗ってくれることを期待すること自体に無理があります。
ライン付近でもみ合ったあとで反転する場合が普通だからです。
この場合には、すぐに逃げるのではなく、広い目のロスカットを設定して
ドンと構えて待てなければいけません。
指値でエントリーする場合には、
最初のラインタッチでエントリーするのではなく
少しそこでもみ合うのを確認してから、
もみ合いの値幅の下の方で指値エントリーするようにすると
比較的早く利益が乗り、冷や冷やせずに済む場合が多いです。
逆張り気味にエントリーする場合には
待つことが美学になる場合が多いですからね。
まとめると
・根拠のあるエグジットかどうか
・チャンスがあれば再エントリーする
・パターンブレークアウトでエントリーした場合にはすぐに損切りしてもOK
・ラインタッチで入った場合にはドンと構える必要あり
・ラインタッチで入る場合にも少し待つようにして入ると早く利が乗りやすい。
ロスカットが速すぎることへの
私からのアドバイスは以上となります。
注意:ラウンドナンバースキャルは指値エントリーですが、すこし話が違います。
ラウンドナンバースキャルの場合には、そこで反転することを期待してエントリーしているのではなく、そこで少なくともほんの少しだけ揉みあうことだけを期待し、その揉みあいの値幅ぐらいだけを取ろうとする手法だからです。
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