マルチタイムフレーム分析において、上位足のトレンドに沿ったエントリーのみを狙うべきなのでしょうか。必ずしもそうではありません。専業トレーダーのサンチャゴがどのようにマルチタイムフレーム分析を行っているのかを解説します。
読者様からのご質問
前々回の複数時間軸を見る上で、ひっかかる事がございます。
今、検証作業中なのですが、
もし、日足で見てダウントレンドの場合、
下げ勢力が強い相場というのは承知しているのですが、
そのダウントレンドの場合でも1日を通して
陽線がでる日もあるかと思うのですが、
その場合は日足がダウントレンドでも、
その1日は上昇勢力が強いとみて、
1H足やその下の15分足などでも
買い場を探すということなのでしょうか?
検証を行っていて、あれ?と迷ってしまい
まだその疑問が溶けずにおります。
もしくわ、日足(ダウントレンド中)を基準にして
陽線がでる日はトレードをせず、
MAタッチなどの押し目部分の陰線で
下位時間軸でも売り場を探すというのが
セオリーなのでしょうか。
お忙しい中、大変申し訳ございませんが
教えてください。
よろしくお願いいたします
サンチャゴからの回答
マルチタイムフレーム分析に関するご質問にお答えします。
私の場合、マルチタイムフレーム分析において
上位足は、ほぼレジスタンスライン/サポートラインを引くためだけに使います。
上位足のトレンドは、頭の片隅に置いておく程度です。
トレンドの分析はメインとなる時間軸のみで行います。
と申しますのは、どんな時も、時間軸を跨げば
上昇トレンドでもあり、下降トレンドでもあり、レンジでもあるからです。
見ている全ての時間軸が同じ方向に向くということは稀であり
そうなる瞬間には、かなり遅れてエントリーしていることになります。
ご質問のケースでいうと、
日足がダウントレンドであることは、頭の片隅に置く程度で良いと思います。
日足を使ってラインをしっかりと引いてください。
(もちろん、メインチャートでもラインを引きます)
メインのチャートが、例えば、15分足だったとしますと
15分足でトレンドの分析を行います。
15分足が下降トレンドなら、売りを中心に狙います。(日足が上昇トレンドだとしても)
15分足が上昇トレンドなら、買いを中心に狙います。(日足が下降トレンドだとしても)
その時、上位足で引いたラインの付近では逆張りエントリーを狙うことも多いです。
逆張りを狙うとき、上位足である日足がダウントレンドであることが分かっているなら、
15分足が上昇トレンドだとしても、日足のレジスタンスラインまで上げてきた時に
積極的に15分足で逆張りの売りを狙うといったことをできます。
そういった感じで、上位足のトレンドも意識はしますが、
あくまで、トレンドの分析はメインチャートの仕事であり
メインのチャートのトレンドに沿ってトレードします。
その辺りのことも、本質のチャートトレードの中で詳しく解説しております。
但し、15分足でトレードしていても、日足の値幅を狙っていくホームラン狙いが前提のトレードスタイルの場合は、日足のトレンドに沿ってトレードすべきだと思います。しかし、その場合は、15分足がメインではなく、日足がメインだと言えると思います。
今後とも、よろしくお願いいたします。