大口の買い占めの読み取り方に関して、メール講座の受講生の方より、とても良い質問をいただいたので、こちらでご質問の内容と、サンチャゴの回答をシェアさせていただきます。
ご質問
サンチャゴさん、こんにちは、Oです。
メール講座第3回 ありがとうございました。
チャートトレード講座のファイルに入れて、何度も読み返しています。
サンチャゴさんのブログの記事は全てファイルにしていますので、もう8冊目になり
ます。
分からない事があると、取り出しては読み返しています。
ホントに分かりやすくて内容の濃い記事で、私の一番大切な虎の巻になっています。
今回の講座で、分からないところがあるのですが、また、次の講座で分かるような説
明があるでしょうか?
株のブログでは、板読みトレード等、色々記事を書いていらっしゃいますが、そちら
の記事の中で、
どれかを読めば分かるでしょうか?
分からない部分は下記です。
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しかし実際には、強いブレークアウトが起きている状況など
特別な状況下では高い勝率が期待できるので
リスクレワード比1:1でも利益になります。
特別な状況とは、買い占めや売り抜けの値動きが起きた後のブレークアウトのことで
す。
底値でしばらく大口の買い占めの兆候があったあとに
強い上昇のブレークアウトが起きたような場合は
ある程度上がったのを確認してからエントリーしても
まださらに上がる確率が高くなります。
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大口の買い占めの兆候・・・です。
株なら板読みとか歩み値とかで分かるんですよね。
私はFXしかトレードしていませんので、FXのチャートで大口の買い占めの兆候を
見つける事が出来れば
反対を掴まされて時間とお金をロスすることが無くなるので、そんな事が出来ればス
テキ!! と思いますが
出来ますか?
レジサポでのピンバーはダマシの結果だし、??
サンチャゴさんの過去ブログでここを読めば分かると言う所があれば、教えて頂きた
いのです。
どうぞよろしくお願いします。
サンチャゴからの回答
Oさん
こんばんは。
サンチャゴです。
熱心に読んで頂いてるんですね。
本当にありがとうございます。
さて、大口の買い占めに関して、回答いたします。
まず最初に注意点なんですが、
なにをどんなに上手く読み取っても
勝率は65%程度だということを前提に
私の話を聞いてください。
歩み値を読もうが、出来高を読もうが
それは変わりません。
ほんの少し勝率が上がるということです。
大口の買い占めに関しては
出来高を読むのが有効です。
FXの場合はティックボリュームを使います。
ティックボリュームは出来高ではありませんので
その有効性に疑問があると思います。
しかし、私の出来高分析では
出来高の数値そのものを分析しているのではなく
出来高の変化を分析しています。
出来高は、別の言い方をすると
取引の活発さの度合いと言うことができます。
ということは、出来高分析で私がやりたいことは
取引の活発さの変化を読み取りたいということです。
取引の活発さの変化を読み取るのであれば
出来高がベストではありますが、
ティックボリュームでも代用できるというわけです。
出来高分析デイトレード手法の記事を読んでみてください。
きっと大きなヒントを得られると思います。
出来高分析の有効性に疑いの余地はありません。
ただ、ティックボリュームを使わなくても
ローソク足の分析だけでも十分戦えます。
もし、現状で安定して勝てていないのであれば、
分析対象を増やすことで分析精度を上げようとするよりも
シンプルにローソク足だけに集中した方が上達が早いかもしれません。
というのは、ローソク足の分析と
ティックボリュームの分析がかみ合わなくて躊躇してしまうようなケースも多々あるからです。
また、ティックボリュームの分析がいつも良い方向に機能するわけでもありません。
結果的に、足を引っ張ってしまうときもあるんです。
安定して勝てていないうちは、そういうのが、結構辛いと思います。
「こんだけ分析したのになんでだよ!」
「ローソク足とティックボリュームが矛盾していて混乱してしまう!」
という感じになってしまいがちかもしれません。
トレードを長年やってきて思うのですが、
安定して勝つためには
もちろん分析の精度を上げることも大切ですが
それよりももっと大切なことは、決断力があることです。
ですから、いろいろ一気に解説するのではなく
なるべくシンプルなローソク足手法をお伝えしたいなと思っています。
シンプルとはいっても、簡単なわけではないです。
本当に機能する職人技的な手法です。
ということで、しばらくの間はローソク足の分析を中心に
ときどき出来高のことにも触れますが、
今は理解できなくても一旦スルーしていただいて大丈夫です。
出来高分析の記事を読み始めると、
深く追求したくなると思いますが、いったん保留しても良いと思います。
それでは、今後ともよろしくお願いします。