ブレイクアウトという手法は多くの人が思っているよりもずっと難しいエントリー手法です。
「安易にブレイクアウトエントリーをしてしまう」
「良いブレイクアウトに乗り遅れてしまう」
「ブレイクアウトに乗り遅れた時に余計なことをしてしまう」
こんな悩みを持っていませんか?私がFXでトレードするときの具体的な方法を解説します。
FXでのブレイクアウトの手法 はじめに
FXの値動きで最も爆発的なものの一つにレンジブレイクアウトがあります。
レンジ相場になっていて上下に行ったり来たり、「だめだ、取れそうにないなー」と思って見ていたら、いきなりどちらかにブレイクアウトして一方的で爆発的な値動きが出ることがあります。
このようなブレイクアウトは短時間で大きな値動きに繋がります。ですから、ブレイクアウトは賢いトレーダーにとって素晴らしいリスクレワードでエントリーできるチャンスになり得ます。
ブレイクアウトを上手くとるには、どのような手法でエントリーすればよいのでしょうか。
ラインをブレイクアウトする瞬間に逆指値注文で一か八かでエントリーしたり、「えい!」と成り行きでエントリーするやり方もあります。
よっぽど勘の良い方はそれでも上手くいくかもしれません。しかし大抵の人にとって、そのやり方では長期的にはうまくいきません。
なぜなら、ラインを抜けたらいつも値が伸びるのではなく、「ダマシのブレイクアウト」も驚くほど多いからです。ダマシのブレイクアウトとは、ラインをブレイクアウトすると見せかけて、ちょっとラインを抜けた後にレンジ相場に逆戻りすることです。
ブレイクアウトの7割ぐらいはこの騙しのブレイクアウトではないかと思います。ですから、単純にラインを超えた/割った価格に逆指値を置いてエントリーしても利益にするのは難しいのです。
ではどうすればよいのでしょうか。
・ブレイクアウトを確認できた瞬間に、下位足に降りて行ってチャートを読み、エントリーチャンスを狙うこと
・大口の買い占め(アキュミレーション)や売り抜け(ディストリビューション)の兆候が見られたあとだけブレイクアウトを狙うこと
以上のようなことが有効です。
ブレイクアウト時のチャートの読解には独特のコツがあります。
そのコツを今回は詳細に解説したいと思います。
ラインのブレイクアウトは四六時中起きています。しかし全てのブレイクアウトが同じように高い期待値を持っているわけではありません。
ほとんどのブレイクアウトは罠です。ですから私は滅多にブレイクアウトエントリーは狙いません。
大切なお金を賭けるなら、すこしでも期待値の高いエントリーだけを狙うようにしたいものです。そのためにはトレードするシチュエーションを厳選する必要があります。
ブレイクアウトでエントリーするのに適した時間帯
FXでデイトレードをする場合、一日中ブレイクアウトエントリーを狙うのは賢くありません。
FXではブレイクアウトが成功しやすい時間帯というのがあるからです。その時間帯に合わせてブレイクアウトを狙うべきです。
ブレイクアウトが上手くいくカギは、相場のボラティリティ―、相場の勢いです。ですから相場のボラティリティ―が高い時間帯にブレイクアウトを狙うべきだということです。
ボラティリティ―の高い相場だとブレイクアウトが伸びてくれて利食いできる確率が上がります。5分足などの日中足を使ってデイトレードをするならこれは重要なポイントです。
FXにおいてボラティリティ―が高くブレイクアウトエントリーに適した時間帯は、ロンドンセッションとニューヨークセッションです。
ドル円やユーロ円、オージー円などクロス円の通貨ペアは日本時間の午前中も可能です。
しかし基本的にはロンドンセッションとニューヨークセッションの前半を優先的にトレードするほうがよいでしょう。
良くあるのは、アジア時間にエントリーしたブレイクアウトのポジションを利食いできないままにロンドンセッションが始まり、反対側に本格的なブレイクアウトが始まってあえなく損切になるということです。
アジア時間の間ずっとストレスを抱えていると、ロンドセッションが始まる前に精も根も尽き果ててしまい、ロンドンセッションなどで本格的なブレイクアウトが始まっている時に上手くトレードできないことも考えられます。
このようなことを避けるためにも、ロンドンセッションとニューヨークセッションを優先的にトレードすべきだと思います。
持合いが続けばブレイクアウトの期待値が上がる
持合いが長くなると、ブレイクアウトしたときの値動きに勢いがつきます。トレンド相場の途中で三角持合いになり、やがて持合いの幅が狭くなってゆき、最後にははらみ線が連続します。そのような状況からトレンド方向にブレイクアウトすると爆発的な値動きに繋がります。
相場はバネのようなものです。上下からおさえこまれることで、解放したときの勢いを溜めこみます。
また、レジスタンスラインやサポートラインを抜けそうで抜けない状態が長く続くと、抜けた時の値動きに勢いが増します。何故でしょうか。
レジスタンスラインやサポートラインという壁は、何度も試されるうちに弱くなり、さらに外側に火薬が溜まっていくからです。
「壁?火薬? なんのこと?」と思うでしょう。詳しく解説します。
レジスタンスラインを壁だと思ってください。その壁は指値売り注文を原料に作られています。
何度も何度も指値売り注文の壁を試すうちに、壁は薄くなっていきます。それは指値売り注文が食われて少なくなるからです。
それと同時に、指値売り注文が約定するたびに、それと同じくらいの数量の逆指値の買い注文がレジスタンスラインを少し超えたあたりに溜まっていきます。
なぜかというと壁の部分で指値で売った人がロスカット注文を出すからです。言うまでもありませんが、逆指値の買い注文(売り手のロスカット注文)は、特定の値段まで上がった瞬間に成り行き買い注文が発動する注文です。
このチャートのように何度も何度もレジスタンスラインという壁を試すうちにどんな状況になっていくのでしょうか?
指値売り注文という壁がだんだん薄くなり、逆指値の買い注文という火薬がレジスタンスラインの上に溜まっていくという、ブレイクアウトしやすい状態が成熟していくのです。
買い手がもうひと頑張りして薄くなった壁を突き破り、火薬(逆指値の買い注文)がある位置まで上げれば、火薬が引火し、爆発的な上昇につなげることができます。
注意したいのは、このような値動きては上だけでなく下にも火薬が溜まっていることです。指値注文で売ったトレーダーのロスカット注文はラインの上に置かれます。いっぽう、同じ位置で成り行き注文などで買ったトレーダーのロスカット注文は今の値動きの少し下に溜まっています。ですから上方向へのブレイクアウトが失敗に終わったり、そもそも多くの人が期待していたようなブレイクアウトが起きなかった場合には下の火薬に点火して大きな下落が起きる可能性があります。(買っていたトレーダーのロスカット注文は成り行き売り注文だから下げる)
ここまでの解説でブレイクアウトしやすい状況、ブレイクアウトが伸びやすい状況を理解して頂けたと思います。
もちろろん、こうなればいつも上昇するというわけではありません。火薬の部分の成り行き買い注文を大口の売り手が全部吸収したあと叩き落としてくることもあります。だから一筋縄にはいきません。プライスアクションを読んで慎重にエントリーする必要があります。それについては、このあと詳しく解説します。
ブレイクアウトが起き始めたら下位足を見るのがコツ
ブレイクアウトでエントリーする方法はいくつかあります。
ラインを1ティック(pips)超えたところで成り行きエントリーする方法だと、だましのブレイクアウトに引っかかることが多くなります。そのような方法ではトータルでプラスにならないと思います。
有効な方法がいくつかあります。
- ブレイクアウトしたあと、ローソク足がラインの外で、長いヒゲをつけることなくクローズしたときにエントリーする。
- ブレイクアウトしたあと、ライン付近に戻ってきたところでプライスアクションを読んでブレイクアウトの方向にエントリーする。
- 上記と同じことを、下の時間軸のチャートを使って行う。
私の場合、3つ目の「ブレイクアウトしたあとに下の時間軸のチャートを使ってエントリーする」という方法でエントリーすることが圧倒的に多いです。
下の時間軸とは、普段4時間足でトレードしているのなら、5分足、15分足、30分足、1時間足などのチャートを使うということです。
ここでは、その方法を詳しく解説します。
レジスタンスラインやサポートラインは、抜けた後に役割りが変わることは皆さんご存知だと思います。レジスタンスラインを明確に上に抜けたら、さっきまでレジスタンスラインとして抵抗線の役割を果たしていたものが、今度は手のひらを返したようにサポートライン(支持線)として機能することが多いのです。
詳しくは、サポートラインやレジスタンスラインを抜けたあとはどうなる?を参考にしてください。
ですから、4時間足のレジスタンスラインを上にブレークしたあと、4時間足を観察し続け、おなじレジスタンスラインに戻ってくるのを待って買いを狙うというのは良い戦略です。
しかしブレイクアウトの勢いが強い場合、戻ってくるまでにかなり時間がかかったり、そもそも、戻って来ずにグイグイと上げていってしまうことも多々あります。
この値動きで、「ブレイクアウトしたラインに戻ってくるところだけを買う」というルールでトレードしていたら、完全にエントリーを逃してしまいます。
将来的にはこのラインを試しに戻ってくるかもしれません。しかしそれはいつになるかわかりません。
できればブレイクアウト直後の勢いのある値動きそのものを取りたいものです。
そこで私は「このラインは重要なラインだ」、「このラインのブレイクアウトは期待できる!」と思う場合には、ブレイクアウトした瞬間に下の時間軸チャートでエントリーチャンスを探してエントリーします。
時間軸に関しては人それぞれです。どの時間軸じゃないといけない、ということはありません。
1時間足でラインを引いて、5分足でエントリーシグナルを探すのもいいでしょう。
スキャルピングをやる人なら、5分足でラインを引いて、1分足やティックチャートでエントリーするのもありです。
いずれにせよ、長い時間軸で引いたラインのブレイクアウトを待ち、ブレイクアウトしたら下の時間軸でエントリーシグナルを探すわけです。
下位足チャートでブレイクアウトエントリーする方法
レジスタンスラインを上に向かってブレークする状況であれば、もちろん買いシグナルを探します。
ブレイクアウトが成功した場合、しばらくは強い上昇が続くことが多くなります。
そうなると、ありとあらゆる買いシグナルで買うことになります。
なるべく安く買いたいなんて言っていると、エントリーできない場合が多いからです。
ブレイクアウトで下位足を見る際に注意すべきは以下の2点です。
- ラインの外で終値を付けること
- ラインの外に目立ったヒゲが出ていないこと
上にブレイクアウトした場合なら、ブレイクアウトしたローソク足が陽線であり、目立った上ヒゲが出ていないことを確認します。
反対にサポートラインを下抜けたなら、ブレイクアウトした下位足のローソク足が陰線になっていて、ちゃんとラインの下でクローズし、しかも目立った下ひげが付いていないことが大切です。
まずこれらの条件を満たしていることが、ブレイクアウトエントリーを狙うための最低条件となります。
一番ベストなのは、ラインを抜ける瞬間に勢いがあり、一気にラインのあるエリアを抜け切っている状況です。そういう相場では積極的にエントリーを狙わなければいけません。戻しを待っているとエントリーできないほど強い相場だということです。
レジスタンスラインを上に抜けたあと、下位足のチャートで戻しが入ってラインを試しに行く場合も良いエントリーになります。しかし、私の経験上で言うと、勢いよく抜けて、まともな戻しが入らない場合の方がその後の伸びが良いように思います。
レジスタンスラインを上に抜けた場合を例に考えてみましょう。
4時間足のレジスタンスラインを上に抜けたので、下位足、例えば15分足などを見ます。そしてブレイクアウトのローソク足が強い陽線で終値を付けるのを確認できたら、それは少なくとも、短期的にはブレイクアウトが成功したということです。
ですから、私は1本目のローソク足が強い陽線で確定した瞬間に、リスクを計算して少ない枚数で成り行き買いします。ロスカットの位置は、ブレイクアウトの陽線が出始めたポイントよりも少し下です。
この時にエントリーする枚数は注意が必要です。ブレイクアウトの陽線が長い場合には、ロスカット幅が広くなるので枚数をかなり少なくする必要があります。ロスカットまでの距離を考慮してポジションサイズを計算してください。
ブレイクアウト1本目が強い陽線で確定した場合、少なくともそれと同じ値幅の第2波の上昇が出る確率が70%ほどあると考えています。ですから、ロスカット幅が広くてリスクレワード比が1:1ぐらいだとしても、長期的に見ると十分利益になるエントリーとなります。
それに、この状況で戻しを待っていてエントリーできないままにグイグイ上げてしまうと、精神衛生上良くないというのもあります。強い上昇を取り逃がしたことによる精神的なプレッシャーがあると、その後の値動きで大きなミスを犯してしまう可能性が上がるのです。
例えば、乗り遅れたことに耐えられなくて最悪のタイミングで買ってしまうかもしれません。もしくは、「買いでとれないなら売りだ!」と言って無謀な逆張りエントリーを狙ってしまうかもしれません。
そんなことになってしまうぐらいなら、とにかく期待値がプラスのエントリーが目の前にあるのであればエントリーしておくべきです。ロスカット幅が広くて心理的に難しいですが、とにかく早く買ってしまった方がよい時があるのです。
上の時間軸でラインを引いていて、「ココを抜けたらブレイクアウトが伸びる可能性が高い」と思っていたのであれば、実際にブレイクアウトが始まった時には全ての買いチャンスを掴んでいく必要があると思ってください。でないと後悔します。怖気づいてしまってエントリーを逃せば、それはトレーダーとしての仕事を放棄したということになります。(もちろん、ブレイクアウトが自分の持ち技でない人は、スルーしてもOKですし、スルーするのが正解です)
この時、ブレイクアウトの陽線に上ヒゲが目立つようなら買いません。待ちます。ブレイクアウト一本目が上ヒゲになった場合にはブレイクアウトしたラインを試しに戻ってくる可能性が高まると考えるからです。
あと、ブレイクアウトの陽線が短く、勢いを感じられない時も待った方が良いと思います。ブレイクアウトが伸びていくには、勢いが必要だからです。
このような場合には、ラインを試しに戻ってきたところで、買いのピンバーや含み線、合成ピンバーなどのエントリーシグナルを待ってエントリーするほうが無難です。
エントリーしたあと、本格的な上昇が継続してくると、そこから先は、押し目を付けるたびに、買いシグナルで買い益しを行い、最初のエントリーのロスカット(ブレイクアウトの出始め)を新しくできたスイングローの少し下に引き上げていきます。
重要なラインのブレイクアウトで強い上昇が出ているのですから、ここは数少ない「攻めるべき相場」です。
早めに利食いして安心しようとするのではなく、意味のあるポイント、意味のある売買シグナルが出現するたびにポジションを大きくしていくことを考えてください。
もちろん、それは無謀に大きなポジションを建てろというのではなく、自分の資金管理ルールの範囲で取れる範囲のリスクを甘受せよということです。
ブレイクアウトエントリーの具体例
これはドル円の4時間足です。
4時間足をメインでトレードしているので、4時間足でラインを引き、4時間足でトレンドを読み、4時間足で背景状況を読みます。
日足を確認すると、日足レベルでは強い上昇トレンド相場になっています。
ヘッドアンドショルダー気味のパターンの後、下落が起きています。
下落の最後に大きなティックボリュームを伴った下ヒゲのローソク足が出ているのが分かります。
このように極端に大きな出来高やティックボリュームの下ヒゲが出たあとに下落が止まり、その後の下落に出来高が伴わなくなってくる場合、アキュミレーションではないか?と疑います。つまり、大口が価格を吊り下げて買い占めを行ったのではないかということです。
ですから、背景状況を考慮しての予測としては、
- 全体の流れが上昇トレンドであること
- 大口が価格を吊り下げて買い占めを行った兆候がある
このことから、もしレジスタンスライン1を勢いよくブレイクアウトするなら、上昇トレンドが再開するのではないかということになります。
4時間足はレジスタンスライン1の手前で何度も頭を押さえられていますが、下げずに踏みとどまっています。
もしレジスタンスライン1を勢いよく超えていくブレイクアウトが起きたら、少なくともレジスタンスライン2まで、あわよくば、さらに上昇してもおかしくありません。
もちろん、レジスタンスライン1のブレイクアウトに失敗して下落するなら、下降トレンドへの転換が決定づけられるかもしれません。
レジスタンスライン1で頭を押さえられて下降トレンドになるのか、ブレイクアウトして上に行くのかは、レジスタンスライン1をブレイクアウトするときの下位足の値動きを読んで判断します。
ここでは15分足の値動きとエントリーの方法を見てみましょう。
強い陽線でレジスタンスライン1(レジ1)をブレイクアウトしています。
- この陽線の力強さ
- 上髭が出ていないこと
- 大きなティックボリューム
- チャートの左側でアキュミレーションの兆候があった
以上の理由から、このブレイクアウトには飛び乗る価値があると判断します。
この陽線が確定したところで、成り行きで買います。
ロスカットはブレイクアウトする陽線が出始めたポイントです。この陽線の安値にストップを置けばよいです。
かなり長い陽線なので、ロスカットの値幅が広くなります。ですから、枚数を抑えてエントリーすることになります。
ロスカットの値幅は約70pips程度です。ですから、普段30pipsのロスカットでトレードしている人なら、普段の3分の1程度のポジションサイズに抑えてエントリーすることになります。
ここで普段通りのポジションサイズでエントリーし、普段通り30pipsのロスカットでトレードしてはいけません。最初の陽線が出た時点では、その陽線の安値を下回るまではロスカットする根拠が無いからです。根拠のないロスカットをしていては勝てません。
その後、もう少し上げてからほんの少しの押しがあり、再度上げてまた下げてきます。
ここでダブルトップではないか?と焦って早期に利食いしてしまうかもしれませんが、それもいけません。
このように強い上昇が起きている場合には、たいていの売りシグナルは無視しなければいけません。
それよりも、2回目の弱い押しが終わって反転したところで、ダブルボトムとして買い益しをするべきです。強い上昇が出ているときには、全ての売りシグナルを無視し、買いシグナルだけをエントリーするのが鉄則です。
このダブルボトムで買い増し、最初の買いポジションのロスカットをダブルボトムの少し下の辺りに引き上げます。
最初のポジションのロスカットを引き上げることで買い増しをする余裕ができるということです。この時に買い増しする数量は、最初のポジションと買い増しするポジションのリスクを合計した値が、自分の資金管理ルール通りのロスカット金額になる枚数にします。
こうすれば、値動きに応じてポジションを増やしていけます。
今回の値動きの場合、強い陽線は1本で終わっているので、「急がなくても買えたのでは!」と思うかもしれません。
しかし、連続して2本~3本の強い陽線が連続して出ることも多々あるので、早めに買っておく必要があるのです。
買い益しのあと上昇が続きますが、途中でひやっとする値動きもあります。
しかし結局はやや上昇気味のレンジ相場となり、最終的にはまた狭いレンジとなった後に上にブレイクアウトしてレジスタンスライン2に到達しました。
利食いを我慢することで、結局ロスカットになってしまうことももちろんあります。
しかし、背景状況が良く、実際に強いブレイクアウトが出ているなら、ロスカットになってしまった時の損失よりも、ぐいっと伸びて大きく利食えた時の利益の方が、長期的にみると多くなります。目の前の結果だけで一喜一憂しないようにしてください。
この例から学んでいただきたいことは、背景状況が良く、ブレイクアウトの勢いが強いことが分かっていれば、戻しを待って安く買おうなどとは思わず、ポジションサイズを調整して早めに小さなポジションを建てることです。
そして、エントリーした後はローソク足チャートを読み続け、強い買いシグナルが出れば買い増しをしてストップを引き上げ、徐々に普段通りのポジションサイズまで上げていきます。
エントリーした後に売りシグナルが出てヒヤっとすることもありますが、そう簡単には利食いしてはいけないということも覚えておいてください。
ブレイクアウト あとがき
ブレイクアウトについての記事を読んで頂きありがとうございます。
いかがでしたか?
100%勝てる魔法のエントリー手法ではないので、ガッカリした人もいるかもしれません。
しかし真面目にトレードに取り組むあなたにとっては、学ぶことが多かったのではないでしょうか。
このブレイクアウト手法を徹底的に磨けば、今までエントリーし損ねていたような値動きにも乗れるようになると思います。
お役に立てたなら幸いです。
それでは、メール講座でお会いしましょう。