今日は「相場とはなんなんなのか?」
という重要な問いかけについてお話ししたいと思います。
トレードを始ると、大多数の人は移動平均線やRSIといった
テクニカル指標を見ることから始めると思います。
それは決して悪いことではありません。
しかしテクニカル指標ばかりを見ていると、大きな勘違いをしてしまいます。
ローソク足や移動平均、RSIそのものが相場だ
という勘違いをしてしまうんです。
「え?違うの?」
と思った方、今日のメールをじっくりと読んで
考えを改めてください。
●じゃ、相場ってなんなんだ?
相場とは、ローソク足でもなければテクニカル指標でもありません。
相場とは、トレードに関する意思決定をする人の集まりです。
相場とは人なんです。
1人1人のトレーダーが、買い/売り/様子見
といった意思決定をします。
それらのトレーダー全員の意思決定が集まって、
相場全体の雰囲気を作ります。
上昇相場、下落相場、レンジ相場といった雰囲気です。
1人1人の売買注文が束になったり打ち消し合ったりして
最終的な値動きとなります。
たくさんのトレーダーが一斉に同じ方向に成り行き注文を出す時
相場は大きく動きます。
あなたがトレードで安定して勝ちたいなら
他のトレーダーの視点でチャートを分析する必要があります。
そして値動きが他のトレーダーの意思決定にどんな影響を与えるのか?
という視点で考えることが重要です。
そうすることで、相場を動かす原動力である大量の成り行き注文が
一斉に入ってくる瞬間を見極めることができます。
●なぜ相場を人として見なければいけないのか?
そうすることで、早い段階で有利なポジションを建てれるからです。
相場で起きることの順序を考えて見ましょう。
1.相場参加者の感情に作用する何らかの出来事が起きる
2.トレーダーが意思決定する
3.トレーダーが注文を出す
4.トレーダーの成り行き注文が十分に多ければ価格が動く
5.ローソク足の現在値が変化する
6.ローソク足が終値を付けた段階でテクニカル指標が計算されて更新する
7.テクニカル指標の売買シグナルが出る
テクニカル指標ばかりを見ている人は
7の段階まできてやっとエントリーできます。
かなり遅れてエントリーすることになります。
一方、相場が「意思決定をする人の集まり」と見ている人は
2~4の早い段階でエントリーできることがあります。
他のトレーダーの心理的な弱みに付け込み、
先回りしてエントリーするような感覚です。
相場の本質は「人の意思決定である」ということを
心から理解できている人はそう多くありません。
だからそれができるようになった人は
安定して勝てるトレーダーという境地にずいぶんと近づくことでしょう。
今日はここまでにしておきます。